アイドルグループ・AKB48の岡田奈々が、ABEMAとテレビ朝日が共同制作した連続ドラマ『奪い愛、高校教師』(27日よりABEMA・テレビ朝日で4夜連続配信・放送中 ※終了後にABEMAで全話見逃し配信)に出演。AKB48グループ以外のドラマ作品に初めて挑戦した岡田に、出演の感想や共演者とのエピソードを聞いた。

  • AKB48の岡田奈々 撮影:蔦野裕

本作は、前代未聞のドロドロの愛憎劇と出演者の怪演で話題を呼んだ『奪い愛、冬』『奪い愛、夏に』に続く、『奪い愛』シリーズ最新作。高校を舞台に、高校教師・冬野三太(大谷亮平)を巡り、婚約者の女性教師・十仲華子(松本まりか)、女子生徒・星野灯(AKB48・岡田奈々)、そしてその母親・露子(観月ありさ)が壮絶な“奪い愛”を繰り広げる。脚本は同シリーズ全作を手掛けている鈴木おさむ氏。

――AKB48グループ以外のドラマ作品への出演は本作が初めてとなりましたが、撮影はいかがでしたか?

約2週間撮影しましたが、毎日勉強と緊張の日々で大変でした。

――心境はやはり違いますか?

全然違います。慣れ親しんだメンバーがいない環境は初めてだったので、毎日緊張していました。

――演じられた星野灯(ほしの・あかり)は、母親と自分を捨てて逃げた父親のせいで、他人を信用できず奥手な性格。役作りで意識したことを教えてください。

心を閉ざした女子高生で、心臓が悪くてペースメーカーをつけているという設定もあったので、なるべく序盤は暗く、闇を抱えている感じを出そうと意識しました。そして、先生に恋をすることで閉ざした心を少しずつ広げていき、本来のピュアな優しい一面が出てくるという変化は、刺々しい雰囲気から柔らかい雰囲気にしていくというイメージで演じました。

――ご自身との共通点はありましたか?

物事に対して0か100か、やると決めたらとことんやる子で、自分が決めたことは貫くという性格は似ているなと思いました。また、先生のことが好きだと気づいてから好きでい続ける真っすぐさも、自分と似ているのかなと思いました。

――決めたことは貫く性格は、昔からですか?

昔から、やると決めたことはしっかりやるし、これ違うなと思ったらもうやらないという、その切り替えは早いタイプでした。もともとAKB48に入る前はお医者さんになりたくてすごく勉強していたのですが、AKB48のオーディションを受けると決めてからは、オーディションの途中に塾をやめるくらい切り替えがすごすぎて、ちょっと極端なところは昔から変わらずです(笑)

――決断力は生きていく上で大事ですよね。

決断力はありますね。考えている時間がもったいないなと思ってしまって、迷うくらいなら考えないですぐ決めたいなって。お弁当も迷わないタイプで、2種類あったらすぐどっちか決めます。AKB48はお弁当で決断力があるメンバーと優柔不断なメンバーが分かれます。

――優柔不断なメンバーはどなたでしょう?

小栗有以ちゃん、本田仁美ちゃん、山内瑞葵ちゃんは“優柔不断トリオ”と言われていて、3人は差し入れをもらうとずっと、プリンの前とかで味を悩んでいます(笑)。向井地美音ちゃん、村山彩希ちゃん、私は“決断力トリオ”と呼ばれていて、すぐ決めます。

――正反対で面白いですね(笑)。ドラマの話に戻って、観月さんとの初共演の感想をお聞かせください。

初めてお会いした時からオーラがすごくて、バービー人形じゃないかというくらいお美しかったので緊張しました。しかも、観月さん演じるお母さんとピリピリしたシーンが多いので、その迫力にやられてリアルにおびえていました(笑)。表情の作り方や、動き一つ一つが完璧で、女優さんってこういうことなんだというのを目の当たりにして感動しました。

――印象に残っている観月さんとのやりとりを教えてください。

クランクアップの日に、観月さんが先にクランクアップされたんですけど、私と大谷さんのシーンが残っていたので残って、わざわざ私たちのところに挨拶に来てくださいました。山梨の山奥での撮影だったんですけど、そんな山奥で待っていてくださる愛に感動しました。あと、豪華なおいしいお弁当を差し入れてくださって、すごく優しい方でした。