2022年1月3日(21:00~)に放送されるテレビ朝日系新春ドラマスペシャル『緊急取調室 特別招集 2022 8億円のお年玉』の新たなキャストが21日、発表された。

  • 左から井上順、高畑淳子、菜々緒、木村了=テレビ朝日提供

天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる同作。7月期に放送された第4シーズンでは、鉄壁のチームワークを誇ってきたキントリがまさかの解散。最終回でそれぞれ新天地へと旅立ったが、この度新春ドラマスペシャルで臨時再結成する。

法曹界で大活躍する一家&謎の家政婦・松原しおり(菜々緒)が暮らす民家の敷地内で、8億円強奪事件の被疑者とみられる男の遺体が発見された事件。スーパー法曹一家の取り調べに着手した途端、有希子らキントリメンバーは苦戦を強いられる。

最強のスーパー法曹一家こと源家を率いるのは、東京高裁のトップ判事である源秀子。厳格にして公正、そして群を抜いた事件処理能力で数々の裁判で冤罪を暴いてきた彼女は、検察や警察にとっては大敵といえる鉄の女だ。そんな秀子を演じるのは高畑淳子。2007年放送のドラマ『演歌の女王』で母子を演じた天海を相手に死闘を繰り広げる。

有名大学の法学部教授で、テレビ番組のコメンテーターも務める家長・源悦男を演じるのは井上順。妻の尻に敷かれっぱなしの穏やかな夫に見えて、何食わぬ顔をしながらキントリの鋭い目を逸らす。大手弁護士事務所のパートナー弁護士である長男・源修一を演じるのは木村了。有能一家の中でどこか頼りない雰囲気を漂わせる男だが、実はもうひとつの顔があるという。

■天海祐希(真壁有希子 役)

新春スペシャルでも、素敵なゲストの皆さんが続々と『緊急取調室』に出演してくださいます。濃密な時間をご一緒させていただき、心の底から「ありがとうございます!」という気持ちでいっぱいです。

高畑淳子さんは「見習わなければ……!」と身が引き締まるほど、役柄やお芝居と向き合う姿勢が素晴らしい先輩。今回もご一緒したシーンの直後、「今の芝居はどうだったかしら?」と、私の意見まで求めてくださって……! 久々に再び、お芝居でご一緒させていただけて光栄でした。さらに、高畑さんはあんなにキャリアも実力もある方なのに、少女のようにかわいらしいところもあるんです(笑)。撮影合間にリラックスしながら交わした会話も、とっても楽しかったです!

かたや、井上順さんとは初共演ですが、何を隠そう私が以前から一方的に大好きだった大先輩なんです。ステイホームの時期にも順さんのSNSを拝見し、「なんてかわいらしく、粋で、オシャレな方なんだろう!」と感銘を受けていたんですよ。実は以前、順さんが『徹子の部屋』の収録で『緊急取調室』と同じスタジオにいらっしゃったのですが、Twitterにいつも「グッモー!」と書いてらっしゃるので、「順さん、グッモー!」とご挨拶したら、すごく喜んでくださったんです。今回も普段さながらにダンディーかつオシャレに、奥様に主導権を握られた旦那様を演じられていて、とても素敵だなと思いました。

木村了さんも『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(20年)などで過去にもご一緒させていただいていますが、頭が下がるくらい役を構築してきてくださる方です! 今回は疑惑の一家を演じられる皆さんに、物語の肝となる部分の大半を安心してお任せしつつ……私も全力で立ち向かっていきます!

■高畑淳子(源秀子 役)

私、『緊急取調室』が大好きなんです。実は私の娘も天海さんの大ファンで、1話につき3回くらい見ていたんですよ! この間も撮影後、「母さんの瞳を見れば天海さんが映ってるかもよ」と言ったら、「どこ!?」と凝視してきて(笑)。そんな状態なので、出演が決まったときは本当にうれしかったです!

今回演じる秀子については最初「これは得意分野! 私にピッタリの役!」と思ったんです。でも、実際にセリフを言ってみたら、「私はやっぱりタバコ屋さんの前に座ってるおばあさん役の方が合ってるのかなぁ」って(笑)。だって、秀子は初対面の刑事さんたちに向かっていきなり「刑事訴訟法197条には……」とか言い出すんですよ! 普段は口にしたことのない言葉が多くて手こずりました。その一方、いつだって判事として生きている秀子の“哀れなほどのゆとりのなさ”、そんな彼女の牙城が崩され、新しい人生をスタートさせていく様から、いろいろと想像がふくらむ面白い役でもありました。

取り調べシーンの撮影では、天海さんが女神様みたいに綺麗で、女としてビビってしまって……何回もNGを出してしまいました(笑)。そんな中、天海さんには本当に気配りをしていただいて! 私が難しいセリフでデロデロしていると、「いいんです!」と言ってくださって、また緊張するという……(笑)。「代々のゲストの方はどうだったんだろう!?」と思って、前シーズンの初回ゲスト・桃井かおりさんのお話もたっぷり伺いました。そのついでに、天海さんが普段飲んでいるものも聞いたりして。「同じものを飲んだら私も綺麗になるかも!」と思い、すぐ通販で買いました。私ったらもう、現場に何しに来たのよ(笑)!?

今回の『緊急取調室』はお正月にふさわしい作品になっていると同時に、皆さんが楽しみに待っていらっしゃるキントリ・チームのテイストも十分に発揮されております。とても見応えのある2時間になっていると思います。私もあらん限りの力を振り絞りましたので、ご家族皆さんでお楽しみください!

■井上順(源悦男 役)

以前から『緊急取調室』のファンだったので、ゲスト出演のお話をいただいたときは、台本も見ずにOKを出しました(笑)。撮影現場は波乱万丈な物語とは裏腹に、笑顔満載! 裁判官の妻を演じる高畑淳子さんとのやりとりをはじめ、有意義な時間を頂戴できました! 取り調べのシーンでも、とても充実した時間を過ごさせていただきました。

天海さんと初めて会ったのは、僕が『徹子の部屋』に出演したときでした。同じスタジオ内で『緊急取調室』の撮影をやってたらしく、小日向文世さんと一緒に楽屋を訪ねてきてくれたんです。実は僕のTwitterを見てくれていたそうで、小日向さんに「ぜひ紹介してほしい」と頼んでくれたのだとか。今回ようやく初共演させていただきましたが、「日々進化」という言葉がピッタリの素敵な方でした!

そんな皆さんと一緒に撮影した新春スペシャルは緊張感もありつつ、最後には温かい余韻が…!! ぜひご覧ください。

■木村了(源修一 役)

長年愛されている『緊急取調室』に出演させていただけることに、喜びと身が引き締まる思いを感じました。物語も二重三重に入り組んでおり、台本を読むだけでも楽しく、先が気になる展開にワクワクさせられました。修一を演じるにあたっては、癖の強い家族の中において“人間臭さ”が際立つよう心がけました。撮影時には、明るく素敵な共演者の皆さんとの談笑や、終始穏やかな現場の雰囲気を楽しませていただく一方、緊迫した取調室のシーンでは、演じてる自分自身も何が本当なのか分からなくなってくる瞬間があり、非常に巧妙に作られた作品なのだと感じました。また、天海さんとは過去に何度か共演させていただいておりますが、どんなときも丁寧な対応をされる天海さんを尊敬しています。まったくプライベートが見えないところもカッコいいな、と今回改めて思いました(笑)。

新春スペシャルは、ドキドキとハラハラがギュッと詰まった2時間になっております。いったい誰が嘘をついていて、誰が本心を語っているのか……。ぜひ視聴者の皆様にも、真犯人が誰なのかを楽しみながら探っていただけると、うれしいです。