俳優の綾野剛がこのほど、カンテレ・フジテレビ系主演ドラマ『アバランチ』(毎週月曜22:00~)のクランクアップを迎えた。最終話は、きょう20日に放送される。

  • 綾野剛=カンテレ提供

撮影を終えた綾野は「本当にありがとうございました。アバランチメンバーや羽生誠一に出逢えたこと、なにより皆さんとこの作品を今日まで走り切り雪崩を起こせられたこと、これからの自分の人生にとても大きな影響を与えてくれました。心から感謝申し上げます。いつかまた皆様にお会いできるようこれからも走り続けます。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう」と挨拶。共に戦ってきたスタッフ全員に感謝の言葉を述べた。

さらに、自身も「雪崩を起こせられた」と語る今作はさまざまな反響があったが、「このドラマを批評してくださる記者、ライター、視聴者の皆様がノンフィクションの批評のように、現実と同じ目線や感覚で言葉を紡いでくださっていることに、とても感激しました。その皆様の言葉を受けて、我々の精神がより“揺るぎない前進”になった瞬間が多々ありました。一緒に世界線をみつめてくださっているお気持ちにとても魂が揺さぶられましたし、沢山の“気づき”にも出逢えました。先日ロケをしている際に、通りがかった方々から『アバランチだ』と言われたんです。個人名やタイトルではなくチームを指す感じで『アバランチだ』と。皆様と一緒に取り組んできた“フィクションとノンフィクションの狭間をどう行き来するか”というテーマにリアリティー与えてくださった瞬間でした。ありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます」と、メディアや視聴者に対して感謝した。

最終回は「Episode Final 尊厳」と題して、巨悪によってねじ曲げられた正義のための戦いは最終局面へ。放送を前に、綾野は「全10話を通して、全国民に“委ねる”のではなく“託す”という最終話を迎えました。このドラマは勝敗を表現したい作品ではありません。すべての人たちにとって当たり前の希望や、生きることへの誇りや尊厳を、少しでも感じ取っていただけたらと。僭越ながら皆様の“現在”への寄り添いになりましたら、幸いです。最後になりますが、本当の“Episode Final”は皆様のお心の中にあります。ぜひ、受け取ってください」と、メッセージを送った。