水族館に行ったとき、珍しい魚や生き物を見るのも楽しいですが、普段お寿司屋さんや魚屋さんで「切り身」の状態で接する機会が多い魚が実際に泳いでいるところを観察するのも、また新鮮な経験だと思います。

北海道北見市留辺蘂(るべしべ)町・おんねゆ温泉にある『北の大地の水族館』(山の水族館)で館長をしている山内創さん(@suymuc)が投稿した写真に注目が集まっていました。

はい(@suymucより引用)

山内さんが投稿したのは、「飼育員に聞いてみよう」という、水族館で気になったことを飼育員さんに答えてもらえるかもしれない用紙。「お魚たちのこと美味しそうと思ったことはありますか?」という質問に対して、飼育員さんからの回答は……。

「毎日思ってます」

そうだったんですね! なんとなく、お魚たちを「美味しそう」という目で見るのは“いけないこと”なのかと思っていましたが、飼育員さんもそう思っていたとは。

この投稿に、読者の皆さんからは「やっぱり思うのねw」「正直(笑)」「素直でいいと思います」とまっすぐな回答に反響の声が。中には「アジが大群で泳いでるの見て旨そうっていつも思ってたぁー」「マグロ君見る度に毎回生唾ゴックンしてる」と強く共感する人たちもいました。

投稿について山内さんにお話を聞いてみました。

ツイ主さんに聞いてみた

ーー山内さんが特に「美味しそう」と思われるのはどの魚ですか?

山内さん:当館の展示生物の中ではヤマメという魚です。ヤマメはサクラマスの陸封(海水にも陸水にも住む時期をもつ生物が,地形の変化などにより陸水中に閉じ込められ、そこで世代を繰り返すこと)もしくは降海前の個体を指し、北海道と、太平洋側は神奈川以北・日本海側は山口以北の本州、大分と宮崎を除く九州に分布する魚です。北海道では主に夏に1歳を迎えた10センチ程度のヤマメが天ぷらで食べられています。漢字では山女魚と書き、渓流の女王とも呼ばれる非常に美しい魚です。

ーー天ぷら! 想像しただけで美味しそうです。今回の投稿に、多くの反響がありました

山内さん:水族館で魚に対して色々な感情を持ってもいいんだということが広がったのであれば嬉しいです。


魚に興味を持つ理由は人それぞれでいいんですね。筆者も今度からは、堂々とお寿司やお刺身、焼き魚、天ぷらなどなど思い浮かべながら水族館を楽しみたいと思いました。

  • 『北の大地の水族館』のTwitterアカウント( @onneyu_aqua)で投稿されたオショロコマ。北海道に生息する魚も多数展示されている

なお『北の大地の水族館』(山の水族館)は、北海道の淡水生物と世界の熱帯淡水魚を展示している水族館で、日本初の滝つぼ水槽や、同じく世界初の凍った川の下が見られる水槽などで北海道の淡水魚を自然にちかい状態で見られる展示が人気だそうです。