JR東海は16日、東海道新幹線「のぞみ」運行開始30周年記念キャンペーンとして、「のぞみ」の1両を貸し切って利用するためのアイデアを募集するほか、「のぞみ」30周年記念特別企画ツアーや記念きっぷの発売など実施すると発表した。

  • 東海道新幹線「のぞみ」は2022年3月14日で30周年を迎える

東海道新幹線「のぞみ」は、2022年3月14日に運行開始30周年を迎える。新型車両の投入等による安全性・安定性の強化に加え、快適性の向上、より高速で高頻度な輸送の提供など、サービスレベルにも磨きをかけ、ビジネスや観光などを目的とした多くの人に利用されてきた。今回、JR東海はこれまでの愛顧に感謝の気持ちを込め、楽しく旅行できる商品や新たな新幹線の魅力を紹介する企画などを用意した。

「新幹線1両貸切『あなたの“のぞみ”をかなえます!』」では、東海道新幹線「のぞみ」の1両を貸し切って利用するためのアイデアを募集し、当選した人の“のぞみ”を実現する。新幹線車両という特別な空間で、家族や大切な仲間との思い出に残る特別なイベントを行うなどのアイデアを募集する。アイデアの募集は12月17日12時から開始し、募集期間は2022年1月7日まで。Twitter・電子メールにて募集を行い、実施時期は「のぞみ」運行開始から30周年を迎える2022年3月頃を予定している。

  • 「のぞみ」30周年ロゴ

「のぞみ」30周年記念特別企画ツアーは、車両基地内を走行する特別な列車に乗車できるプランや、車掌・駅係員の仕事体験ができるプランなどのツアーをジェイアール東海ツアーズが発売する。2022年3月20日出発のツアーでは、東京駅・品川駅・新横浜駅から新大阪駅で折り返し、鳥飼車両基地を車内から見学。新大阪駅に戻って下車した後、自由行動または京都鉄道博物館の見学が付く。2022年3月26日出発のツアーでは、新大阪駅・京都駅・名古屋駅から東京駅で折り返し、大井車両基地を車内から見学。東京駅に戻って下車した後、自由行動または鉄道博物館の見学が付く。両ツアーとも日帰り・宿泊の2コースを用意する。

ジェイアール東海ツアーズでは、こども連れ家族に向けて車掌・パーサー体験などの特別体験をセットにした「エスコートプラン」(開催は2022年4月以降を予定)、駅係員の業務を見学・体験できるプラン(開催は2022年3月19~27日)、新幹線とホテルのハイグレードな部屋での滞在をセットにした「のぞみ30周年特別企画フリープラン」も販売する。

  • 車両基地見学(イメージ)

  • パーサー体験(イメージ)

  • 駅業務体験(イメージ)

「のぞみ」30周年記念きっぷは、歴代「のぞみ」の写真など使用したデザインで、5,000セットを2022年3月に発売予定。「のぞみ」誕生に合わせて登場した300系をテーマとする企画展をリニア・鉄道館で2022年3月から開催する。「のぞみ」誕生の経緯や数々の技術革新など、パネルや資料展示を通じて紹介するとのこと。