漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによるフジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ 年忘れ特大号』が12日、有観客ライブとオンラインのW開催で行われた。

  • (左から)能町みね子、久保ミツロウ、ヒャダイン=オンライン配信より

2020年2月以来となる有観客ライブということで、夜公演ではゲストのハライチ・岩井勇気とともに、久々に「妄想ドラマ制作」を開催した。“新春かくし芸大会のパロディドラマ”という設定で、フワちゃんが刑事「フワ畑任三郎」となり、阿佐ヶ谷姉妹・ 渡辺江里子が犯人役という布陣からどんどん妄想を膨らませ、くじ引きで引いた芸能人を次々にキャスティング。しかし、一度引いたキャストをリリース、キャストのイラストに禁断の描き足しという前例のない事態も発生した。

その後、岩井の「雑煮に餅が入ってると気持ち悪くて食えない」発言から勃発した雑煮論争を挟み、番組開始10年目突入を記念した3人の慰安旅行「久保みねヒャダ旅劇場 十年目の熱海」を上映。

熱海駅前のオープニングでは、久保と能町が「みんな忙しい中で慰安旅行って無理くりスケジュールこじ開けて行かなきゃいけないもんなのかな」「大相撲11日目を観なきゃいけない…」と最悪のテンション。会場が爆笑した破壊力抜群の看板を見つけても「慰安の前に不安がきた」(久保)というコンディションで、商店街の街ブラロケがわずか10分で終了するというまさかの立ち上がりとなった。

初島に向かう船では船酔いに襲われ、さらに下がっていくと思われたが、海鮮料理店で舌鼓を打つと一変し、ダジャレも次々に飛び出すほど絶好調に。料理の選択に後悔していた久保からも、絶景の富士山の手前の山々をディスって「これがマウント女子」というパワーワードが飛び出し、会場から大きな拍手が沸き起こった。

それからは、奇跡的なスピードでの伏線回収が立て続けに起こったり、能町が放つ日テレ平成バラエティの細かすぎて伝わらない記憶に対して2人が「捨ててください!」と懇願したり、星野リゾートで気づいたら次々にコントを始めていたりと、序盤とは打って変わってすっかり熱海を満喫。能町は思わず「熱海にしてやられた」と、うなっていた。

今回の旅ではカメラの回ってないところでも、朝食ビュッフェや駅前の喫茶店で3人だけで楽しんでいたそう。久保が「なんか私たち仲いいなって(笑)。これが10年かなって思った」と総括すると、能町とヒャダインも「お友達ですね(笑)」と返し、改めて絆を実感した旅になったようだ。

月1回のペースで開催される同イベントも、これが今年最後。今年登場した出演者らが熱唱する恒例のこじらせソング「WE ARE THE ひとり」のVTRには、久保みねヒャダのほか、光浦靖子、佐久間宣行プロデューサー、Aマッソ加納&ヒコロヒー、千葉雄大、岩井勇気、阿佐ヶ谷姉妹、永野、ファーストサマーウイカ、伊集院光、藤井隆、いとうあさこ、フワちゃん、そしてエンディングテーマを歌う岡村靖幸、同番組おなじみの「とびない旅館」(青森・むつ市)主人・飛内源一郎さんが登場した。

今回のライブの模様は、19日23時59分まで追っかけ再生が可能で、チケットは19日18時まで販売。また、放送可能な部分のみ編集し、『久保みねヒャダ明けましてこじらせナイト寿SP』(フジテレビほか、12月31日27:15~)で放送される。

昼公演の模様は、1月28日(26:55~)に放送。いずれも後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のライブは、「マツケンサンバII」の再ブレイクに沸き立つ松平健をゲストに迎え、1月15日にオンライン開催。昨年春から「マツケンサンバII」の必要性を訴えてきたヒャダインは「一緒に踊りたい! だいたい振り付けも頭入ってますから」と、期待に胸を膨らませていた。

(C)フジテレビジョン