マクドナルドは、東大発の知識集団QuizKnock(クイズノック)のメンバーや子どもたちと一緒に作ったほんのハッピーセットを12月17日より販売する。子どもたちの自由な発想や思考力を育むサポートをするプロジェクト「みんなで! どう解く?」において作られた今回のハッピーセット。都内で行われた記者会見では、QuizKonckのメンバーが登壇し制作への思いを語った。

  • 「みんなで! どう解く?」プロジェクトからほんのハッピーセットが登場

「みんなで! どう解く?」プロジェクトは、2021年1月にポプラ社が発行する「答えのない道徳問題 どう解く?」や伊沢拓司さん率いるQuizKnockのメンバーを公式アンバサダーに迎え始動。全国の子どもたちが参加したオンラインワークショップやSNSを通して、「答えのない道徳の問題」の問いや答えを考え活動を広げてきた。

さらに、教育関係者と連携してオリジナル教材を開発し無償で公開。全国200校以上の学校で活用され、教育現場でも子どもたちの学びを支える教材をとして利用されているという。

  • 本の中にはQuizKonckメンバーも登場

子どもたちがハッピーセットの制作に携わるのはマクドナルド史上初めてのこと。本では、オンラインワークショップを通して子どもたちから生まれた「友だちとはあまりケンカしないのに、どうして兄弟や姉妹だとすぐにケンカしちゃうんだろう?」「友だちがたくさんいるのと、親友がひとりいるのはどっちが大切なんだろう?」といった、答えのない道徳の問題に対して、「みんなで! どう解く?」特設サイトに集まった回答やQuizKonckメンバーの回答が紹介されている。

アンバサダーとして制作に携わった伊沢拓司さんは「形になったなという達成感はありますね。一文字一文字にこだわって削ったり増やしたりする中で、僕たちの回答も載ってますし、子どもたちや有名人の回答もあって、多様な考え方がぎゅっと詰まった完璧な1冊になったと思います」とコメント。この1年の活動の集大成として本が出来上がった喜びを語っていた。

  • 「好きって言われるとうれしいのに、どうして好きって言うのは、むずかしいんだろう?」にメンバーの答えは?

トークセッションでは、本の中で実際にある「好きって言われるとうれしいのに、どうして好きって言うのは、むずかしいんだろう?」の問いへ回答を発表。

  • 左から伊沢さん、こうちゃんさん

  • 左から須貝さん、山本さん

伊沢さんは「『好き』には先攻後攻がある」、こうちゃんさんは「相手に『いやだな』って思われたくないし、言われたくないから」、須貝駿貴さんは「自分が好きと言われてもうれしくないかもしれないことに気付いているから」、山本祥彰さんは「とっておきの秘密だから!」とそれぞれ回答した。

「好きにはいろいろな好きがある、感情以上のメッセージがあるよね」「好きは自己の開示というのも強い」と議論が白熱。実際に本を読む人にも、話すきっかけにしたり、家族や兄弟とお互いの意見を話しながら深堀していってほしいと語っていた。

ハッピーセットとして家庭で使う時、保護者は子どもたちにどう関わればよいのか。暁星小学校で子どもたちと「みんなで! どう解く?」イベントを行った経験を通して、伊沢さんは「待つ」ことが大切だという。子どもが考えているときに質問を言い換えたり言葉を足したりすると、その子は新しい質問が来たように感じてしまうことから、自分の言葉で答えるのを待ってあげるといい回答が出てくると、使い方を紹介した。

ほんのハッピーセット「みんなで! どう解く?」は、全国のマクドナルド店舗で12月17日から販売を開始。今後はおよそ2カ月で次のシリーズへと切り替わっていく予定とのこと。