ヤッホーブルーイングは12月9日、新製品「山の上ニューイ」(350ml/293.70円)を長野県・山梨県の「セブン-イレブン」約667店(2021年11月末現在、一部店舗を除く)で先行発売する。よなよなエール公式通販サイト「よなよなの里」では1月下旬から、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」では12月9日から全店で販売開始される。

  • ヤッホーブルーイング「山の上ニューイ」(350ml/293.70円)

同社は、長野県軽井沢町で1997年創業の人気クラフトビールメーカー。看板商品「よなよなエール」をはじめ、「インドの青鬼」「水曜日のネコ」、地域限定の「クラフトザウルス」シリーズなどを展開している。

森林やハーブを思わせる爽やかな香り

山の上ニューイのビアスタイルは、フリースタイル・ライトエールに属するオリジナルの「甲信ノーブルホップエール(Ko-Shin Noble Hop Ale)」。甲信の山々を彷彿とさせる上品でさわやかなホップ香、レモングラスなどのハーブのような香りが特徴。アルコール分4.5%。

  • 森林やハーブを思わせる爽やかな香り

流通缶ビールでは日本で初めて(同社調べ)、「エッセンシャルホッピ ング(水蒸気蒸留)製法」を採用した。エッセンシャルホッピング製法では、ホップに水蒸気を送り込んで蒸留することで良質なホップアロマを抽出する。抽出した「ホップアロマ芳香水」は「ドライホップ」という工程(発酵中のビールにホップを添加する工程)で添加。良質なホップアロマを直接ビールに与えることができるため、雑味がなくホップ本来の香りが引き立つクリーンな味わいに仕上がるという。

  • 「エッセンシャルホッピ ング(水蒸気蒸留)製法」

通常のドライホップではホップをそのままビール内に投入するため、ホップ除去の際にビール のロスが発生してしまうデメリットがある。エッセンシャルホッピング製法によって得られたホップアロマ芳香水はそのままビールに添加でき、ホップ除去の必要がないためビールのロスが少ないサステナブルな製法となっている。

クラフトビールを長野・山梨県民が誇る文化に

山の上ニューイのコンセプトは「甲信モダナイズ」。「クラフトビールを地元の長野・山梨県民が誇る文化の一つに加えたい」という同社と「地元メーカーの製品を販売することで商品力を上げたい、地元原材料にこだわって長野・山梨を盛り上げたい」というセブン-イレブンの思いから開発に至った。

  • 長野県庁で開催された新製品発表会の様子。(左から)ヤッホーブルーイング 製品開発担当の片岡紗羅(ピーピー)氏、やまとわ取締役 企画室長の奥田悠史氏、ヤッホーブルーイング 代表取締役社長の井手直行(てんちょ)氏、北杜ホップス代表取締役の小林吉倫氏、セブン-イレブン・ジャパン長野山梨地区ゾーンマネジャーの浅野良一氏

  • 「山の上ニューイ」キーヴィジュアル

長野県と山梨県の壮大な山々と、新しい=Newから発想し命名。パッケージには山の上から見守る存在である、カモシカとライチョウを組み合わせた「ニューイ」が描かれている。

缶の裏面には、長野県在住の詩人ウチダゴウ氏が書き下ろした自筆の詩を印刷。新たな文化やライフスタイルを生み出そうとする「ひと」と「かみがみ(自然)」の関係性を描くことで甲信モダナイズを表現している。書き下ろしの詩のフルバージョンは公式ブランドサイトで閲覧できる。

  • 缶の裏面には、長野県在住の詩人ウチダゴウ氏による詩を印刷

原料のホップの一部に長野県発祥のホップ「信州早生」と山梨県発祥のホップ「かいこがね」を使用。初回生産分では山梨県でホップを栽培している北杜ホップスの国産ホップを一部使用している。今後も希少な国産ホップ栽培を応援すべく、地元生産者と連携してホップの生産量や使用量を増やしていく。

  • ホップ(イメージ)

また、山の上ニューイと一緒に楽しむおつまみ用に 「オリジナル経木」をやまとわ(長野県伊那市)と共同製作。山の上ニューイ3缶購入で各店舗先着30名にプレゼントされる。「経木(きょうぎ)」とは、木を紙のように薄く削った日本伝統の包装材で、環境にやさしい素材として近年注目されているという。

さらにセブン-イレブンでは同日、山の上ニューイとペアリングするおつまみとして、隠し味として信州味噌を加えた「スパイシーチリコンカン」(248.40円)、すりおろした安曇野産山わさびを使用した「角切りローストポーク(安曇野産山わさびソース)」(352.24円)を地域限定発売する。