【14:30】駅から歩いて約3分のお手軽古墳へ

  • 使われているのは、石舞台古墳や酒船石と同じ「飛鳥石」

さて、次にやってきたのは、飛鳥駅のすぐ近くにある「岩屋山古墳(いわややまこふん)」。駅北側の踏切を渡って、歩いて3分の場所にあります。

明日香村というと、石舞台古墳・高松塚古墳・キトラ古墳の3大古墳がメジャー。しかし、技術的にはこちらのほうがはるかに上!

日本全国には、およそ17万基の古墳があると言われていますが、その中で、ほぼNo.1といってもいいほどきれいな石室が「岩屋山古墳」なんです。

作られたのは、西暦640年代ぐらい。一番の特徴は、加工技術の素晴らしさです。壁を触ってみると、表面がつるつる!しかも、石を重ねているところまできれいで、石を設置する技術力も高いことがわかります。

【15:30】飛鳥時代の石棺が残る「都塚古墳」

  • ここに人が入っていたの!?と思うだけでドキドキ……

ディープな古墳つながりで訪れたのは、中に人が入っていた「棺」が今もなおきれいに残っている、明日香村・唯一の古墳「都塚古墳(みやこづかこふん)」。普段は鍵が閉まっていて、中に入れませんが、鉄格子状の扉からのぞくことができます。

ここで注目すべきは、石棺。重ねるのではなく、一つの大きな石をくり抜いて作られた“最高級の棺”が安置されているのです。

これほどの棺がそのまま残っているのは、全国的にも珍しいこと!よほど高貴な人のものだと推測できますが、定かではないところが、またミステリアス。

【16:00】明日香村で、台湾生まれのスイーツ「豆花」を食す

  • 「花鳥豆花」(700円)

ここでちょっぴり小腹を満たすスイーツタイム。ヘルシーで女子に嬉しい台湾スイーツ豆花(トウファ)を楽しめる「花鳥豆花」へやってきました!

お店の場所は、明日香村のチャレンジショップ「ASUCOME(あすかむ)」内。「花鳥豆花」はまだ2021年7月にオープンしたばかりの、できたてほやほやの新店です。

人気No.1の「花鳥豆花」は、ほわんと口どけ柔らかな豆花に、蓮の実・カシューナッツ・芋圓(ユーユェン)などをトッピング。上にかけるシロップは、2種類の中から好きな方を選べます。

あまりの美味しさに、夢中で食べきって一瞬で完食。台湾好きも、そうでない人も、この豆花を食べたらヤミツキになってしまうかも……!

【17:00】明日香村最古の神社「飛鳥坐神社」

  • 子宝・安産・縁結びに御利益があります

ほっこりお腹を満たしたら、パワースポット「飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)」へ向かいます。

「飛鳥坐神社」の歴史は古く、飛鳥時代からその存在は伝えられました。この場所に移ってきたのは平安時代になってから。歴史を感じるたたずまいで、心がほっと和みます。

ちなみに、この神社は「夫婦円満」の儀式として、あからさまな夫婦の営みを再現した“驚きの所作”がくりひろげられる奇祭「おんだ祭」が行われることでも知られています。

お祭り自体はインパクトありすぎですが……安心してください。普段は木々に囲まれて、おごそかな雰囲気。このギャップに癒やされます。

【18:00】ゆったり創作フレンチを楽しめる「創作ふれんち榛」

  • 手際よくスピーディーで、眺めているだけでワクワク

旅の締めくくりとなる夕食は、完全予約制の創作フレンチのお店「創作ふれんち榛(はる)」でいただきます。こちらは、本場フランスや京都のホテルで腕を磨いたご主人と、優しい笑顔の奥さまが夫婦二人三脚で営むお店。

厨房はオープンキッチンスタイルになっていて、掘りごたつ式のテーブル席に座ると、手際よく料理を仕上げているご主人の様子も楽しめます……!

  • 「シェフお任せのコース」一例

オリジナリティーあふれる料理は、目も舌も楽しませてくれるものばかり。一品ずつ違うお皿が使われており、思わず「きれい!」と心の声が漏れてしまいます。

メインディッシュの赤い皿は、ガラスとガラスの間に和歌山の漆「紀州塗り」を施した、世界初の漆塗りのガラス皿。金箔があしらわれ、牛フィレ肉のステーキをぐっと華やかに演出しています。

おいしい時間が過ぎると、ディープな明日香村の旅は終わり。いつもの観光とは違う目線で明日香村を楽しめて、大満足な1日でした!

<ディープな明日香村を知れば、もっと旅が楽しくなる>
今回はよりディープなスポットを巡る旅をお届けしました。次回は、リフレッシュするのにぴったりな人里離れた“奥飛鳥”を巡る旅をご紹介します。お楽しみに!