フリーアナウンサーの草野仁が、「第50回ベストドレッサー賞」の特別賞に選出され2日、都内で行われた授賞式に登壇した。

  • 草野仁

ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的に、政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなどの各分野で時代をリードする著名人に贈る同賞。

草野は「ありがとうございます。半世紀にわたる素晴らしい歴史を持ち、誰もが認める素晴らしい栄誉ある賞を……(受賞の話をもらったときに)私で大丈夫なんだろうかと逡巡したんですけど、次の瞬間に言葉として出ていたのは、『ありがとうございます』。そのような言葉が出ていたことを思い出します」と話し、「こんなに素晴らしい栄誉ある賞を受賞できたことは、仕事をしている人間にとっては最高の喜びでございまして、すべての皆様に心から御礼を申し上げたいと思います」と感謝した。

司会を務める『世界ふしぎ発見!』の話題を振られると、「今、36年目を走っております」と説明。同番組のオファーは一度断っていたそうで、「『歴史と楽しく遊ぶ知的エンターテインメントの番組を作りたいけど、司会してくれないか?』という依頼がございました。私は即座にお断りしました。放送の世界に入り、スポーツと報道しかやったことがなくてエンターテインメントに関わったことがなかった。そんな人間に無理だから、『とても無理です』とお断りしました」と当時のやりとりを明かした。

一度断ったものの、「だんだん説得される形で」司会を受けることを決意。「それが30数年続くことになりました。考えてみますと、放送人としての生活のほとんどをこの番組が占めている。あのときもしお断りしたままだったらどうなっていただろうかと考えますと、人間の運命はわからないものだなと感じています」としみじみと語った。

なお、芸能部門は吉岡里帆と田中圭、政治・経済部門はビームス代表取締役社長の設楽洋氏、学術・文化部門は作家の伊集院静氏、スポーツ部門は車いすバスケットボールの鳥海連志選手、インターナショナル部門はサンマリノ共和国特命全権大使のマンリオ・カデロ氏が受賞した。