タレントの松本明子が、26日放送のテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』で「実家などの空き家問題でしくじらないための授業」の先生役を務めた。

  • 松本明子=テレビ朝日提供

空き家になった実家の維持費を払い続け、総額1,600万円もの金額になったことを告白した松本。アンケート調査で分かった「空き家をそのままにする理由ベスト3」をひも解きながら自身のしくじりを語った。

松本は中学卒業後、上京して芸能活動を開始。その後両親を地元・香川県高松市から呼び寄せたため、実家は1993年から空き家状態になっていた。この時点で家を売却しなかった背景には「芸能界の仕事がなくなったら両親と一緒に高松に戻ろう」という思いがあったという。アンケートでも「将来的に使う可能性があるから」という理由が3位にランクイン。松本は当初維持費が光熱費1カ月1万円、1年間で12万円ほどだと考えていたが、実際は固定資産税や植木の管理、火災保険などを含めて年間40万円かかることが発覚。

続いてアンケートの第2位は「思い入れがあって手放せない」。松本は父親が生前、入院先の病室で「高松の実家を頼む」と言い残していたことを明かし、遺言を無視するわけにはいかないという考えから維持を決める。その後老朽化により維持費が上がり、修理費用までかかることに。松本は東日本大震災をきっかけに実家を避難場所にできるようにと考え、600万円かけてリフォームを行った。

しかし2017年、実家問題を取り上げた番組への出演を機に「息子に自分と同じように実家問題で大変な思いをさせたくない」と売却を決意。実家を査定してもらったところ、父が3,000万円かけて建設し、600万円をかけてリフォームした家が200万円にしかならないという結果に。更地にするにも、解体費用には500万円かかるという。そんな松本の展開と同じようにアンケートの1位も「解体には費用がかかるから」という理由になっている。

その後松本は自治体が運営している「空き家バンク」に実家を登録し、運よく買い手が見つかって600万円で売却できたものの、最終的には25年間でトータル1,600万円もの維持費を払ってきたことに。多くの人が直面する実家問題について、後回しにせずによく考えようと呼びかけた。

ABEMAではこの授業を見逃し配信中。12月3日には続編が放送される。