確定拠出年金教育協会は11月22日、「iDeCo加入者調査2021」の結果を発表した。調査期間は2021年9月末、調査対象は19~64歳までのiDeCo加入者、有効回答は1,000人。
運用状況、「投資信託のみ」が最多
iDeCoの加入状況を聞くと、「掛け金を拠出している(企業型DCからの移管金なし)」が47.5%でトップ。次いで「掛け金を拠出している(企業型DCからの移管金あり)」が37.1%、「掛け金を拠出していない(運用指図者である)」が15.4%となった。職業別では、公務員は企業型DCからの移管が少なく、iDeCoでDCを始めた掛金拠出者が多かった。
iDeCoの運用状況については、「投資信託のみ」が52.5%で最多。以下、「投資信託と定期預金等の元本確保型商品で運用」が29.5%、「定期預金等の元本確保型商品のみで運用」が9.5%と続き、全体の82%が投資信託での運用を行っていた。年齢別にみると、20代は投資信託と元本確保型商品の両方(44.4%)で運用している人が最も多かった。
iDeCo加入前後の資産運用への考え・関心度の変化を聞くと、「iDeCoをきっかけに他の商品・サービスでも資産運用を始めた」が32.9%と一番多く、特に20代では50.0%、30代では41.1%に上った。次いで「以前から資産運用を行っており、iDeCo加入をきっかけとした他の商品サービスを含めた全体の投資額には変化はない」が24.4%、「他の制度での資産運用の開始をきっかけにiDeCoに加入した」が22.9%と続いた。
利用している運営管理機関については、68.6%の加入者が「満足している」と回答し、特に若い世代で高い傾向がみられた。