厚生労働省は11月24日、第16回「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の結果を発表した。2005年10月末現在で50~59歳だった中高年者世代を対象に、健康や就業状況などを継続的に調査したもので、今回は2005年度の第1回調査から協力が得られた1万7,084人について集計した。対象者の年齢は65~74歳、調査日は2020年11月4日。

65歳以上の就業状況

  • 年齢階級別にみた第1回調査時に「65歳以降仕事をしたい」と答えたものの第16回調査の仕事の有無(出典:厚生労働省Webサイト)

第1回調査(15年前)時に「65歳以降仕事をしたい」と答えた人のうち、今回「仕事をしている」人の割合は、男性の「65~69歳」で67.4%、「70~74歳」で52.6%、女性の「65~69歳」で53.3%、「70~74歳」で41.2%となり、いずれも女性より男性の方が高い結果となった。

第1回調査から15年間の就業状況の変化を調べると、「正規の職員・従業員」は第1回38.5%→今回3.5%と大幅に減少。一方、「パート・アルバイト」は同16.8%→同15.6%とほぼ横ばいだった。

第1回で「仕事をしている」人について、性別に今回の就業状況をみたところ、男性の「正規の職員・従業員」では「仕事をしていない」が53.1%と最も多く、以下、「パート・アルバイト」が16.2%、「労働者派遣事業所の派遣社員、契約社員・嘱託」が11.4%との順に。また、女性の「パート・アルバイト」では「仕事をしていない」が60.3%で最多となり、続いて「パート・アルバイト」が32.4%となった。

健康状態の変化については、「第1回からずっと「よい」」と答えた人は40.0%。男女別にみると、男性39.3%、女性40.5%と、女性のほうがやや高かった。