厚生労働省と文部科学省はこのほど、「2022年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(10月1日現在)」を発表した。それによると、大学生の就職内定率は前年同期比1.4ポイント増の71.2%となった。前年より増加したものの、コロナ禍前の2019年(76.8%)と比べて5.6ポイント下回った。
地域別の内定率、関東地区がトップ
国公立大学の就職内定率は同2.7ポイント減の69.2%、私立大学は同2.7ポイント増の71.8%。短期大学は同6.4ポイント増の33.5%。高等専門学校は同6.7ポイント減の87.1%、専修学校(専門課程)は同9.2ポイント増の54.7%となった。
大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では同1.0ポイント増の68.1%で、専修学校(専門課程)を含めると同2.0ポイント増の66.8%となった。
男女別にみると、男子大学生の就職内定率は同1.9ポイント増の70.7%、女子は同0.8ポイント増の71.7%。国公立大学では、男子68.4%。女子70.1%、私立大学では、男性71.4%、女性72.2%となった。
文系・理系別(大学のみ)では、文系の就職内定率は同2.1ポイント増の70.8%、理系は同1.9ポイント減の72.6%となった。
地域別(大学のみ)では、関東地区の就職内定率が最も高く77.6%(前年同期比3.2ポイント増)。次いで近畿地区73.6%(同2.1ポイント増)、中部地区73.3%(同5.4ポイント増)、北海道・東北地区63.9%(同0.3ポイント減)、九州地区60.0%(同4.4ポイント減)、中国・四国地区55.4%(同4.3ポイント減)と続いた。