俳優の北村匠海が主演を務める、映画『明け方の若者たち』(12月31日公開)のポスターと場面写真が22日、公開された。

左から黒島結菜、北村匠海、井上祐貴

左から黒島結菜、北村匠海、井上祐貴

同作はウェブライター・カツセマサヒコのデビュー長編小説の実写化作。明大前で開かれた退屈な飲み会で出会った"彼女"(黒島結菜)に、一瞬で恋をした"僕"(北村匠海)は世界が"彼女"で満たされる一方で、社会人になり「こんなハズじゃなかった人生」に打ちのめされていく。

解禁となったポスタービジュアルでは、「僕」(北村匠海)、「彼女」(黒島結菜)、「尚人」(井上祐貴)の3人が“明け方”まで飲んで語り明かしマジックアワーのようなひと時を過ごす、作品を象徴した一コマを捉えている。

実はこのシーンの撮影は実際に明け方に撮影しており、松本花奈監督は「明け方に撮影するシーンは、時間との戦いでした。30分くらいでどんどん日が昇ってきて、雰囲気が変わってしまうんです。少ないテイクで決めないといけないので、みんなで事前にリハーサルをして、撮り方もしっかり決めて本番に臨みました。大変ではありましたが、ちょっと部活っぽくて楽しかったですね」と、振り返っている。

同時に明大前の「くじら公園(玉川上水公園)」や下北沢の「餃子の王将」「ヴィレッジヴァンガード」、高円寺の「純情商店街」などで「僕」と「彼女」が過ごす場面写真が解禁となった。劇中には東京の様々な場所が登場するが、先日行われたプレミア上映会舞台挨拶では、北村が「(原作者の)カツセさんに自分の人生を覗かれていたのではないかと思うくらい、出てくる場所が自分の過去の思い出に寄り添っていて、下北沢やいろんな場所が出てくるんですけど、実は僕自身の思い出が詰まっている場所で」と、劇中に登場する場所が、北村自身の“マジックアワー”を過ごした場所と重なっていることを明かしていた。

(C)カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会