座席の間から無理やり鼻づらを突き出す大型犬。すき間が狭くてお顔のシワがだぶついています。犬好きならキュン♥と来てしまう可愛さですね。実はこの動画はアメリカでの光景。そして、日本ではちょっと考えにくい場所で撮影されました。さて、どこでしょうか?

アメリカの飛行機、イッヌが一緒に乗れるのでマジでこういう光景が普通にあります

  • (Twitter 山口慶明@girlmeetsNGより引用)

(Twitter 山口慶明@girlmeetsNGより引用)

この投稿のタイトルは「アメリカの飛行機、イッヌが一緒に乗れるのでマジでこういう光景が普通にあります」。つまり飛行機内での撮影だったのですね。機内の座席にペットの大型犬がいる…日本ではちょっと想像しにくいことです。このイッヌ動画にフォロワーから20万件を超えるいいねが寄せられました。返信ツイートをいくつか紹介しましょう。

「これは可愛すぎる」「癒される…」「最高に可愛すぎて次に飛行機乗る時は犬用オヤツ持って行くと決めましたw」「ワンチャン スナック菓子の香りが気になるんやねー」「アメリカはおおらかで良いですね〜」「アメリカ、イッヌ天国〜」など。確かに日本の飛行機内ではなかなか見られない光景です。アメリカ在住の投稿者・山口慶明さんにお話を伺いました。

■投稿者に聞いてみた

……初めてアメリカの飛行機でワンちゃんを見たときの印象を教えてください。

アメリカの空港だと、そもそも空港のゲート内にたくさん犬がいるので、まずそれに驚きました。最初は盲導犬や介助犬かと思ったのですが、チワワなどの小型犬もいたので「いや絶対違うw」ってなりました。

……排泄やベルトなどはどうするのでしょうか。

飛行機内で吠えたり排泄などしないように躾がしっかりされている前提なのですが、やはりトラブルも多いようで、アメリカの航空会社もペットの同乗について条件を厳しくする検討がされています…。基本的には座席が用意されているわけではなくベルトも必要ないです。飼い主の膝の上か足元にいるパターンが多いですね。

……なんでアメリカはペットの同乗がOKなんでしょうか?

アメリカは本当にペット大国で5割近い家庭で犬を飼っています。私もよくアメリカ人から「お前はなんで犬を飼わないんだ!?」と犬を飼う前提の質問をされたりします。飛行機に犬が搭乗できるのも、このようなペット大国という背景があるのだと思います。

……日米のペットに対する考え方が違うのでしょうか。

たとえば、アメリカでは多くの州でペットショップで犬を売ることが禁止されています。ペットショップに行ってもペット用品は大量に売っていますが犬自体は売っていません。動物を狭いゲージに入れて商品として展示するのは虐待だという考えがあるようです。

なるほど…ペットを貨物室のゲージに入れて輸送することは、アメリカ人からすると虐待に感じられるのかもしれません。多くの人が押した「いいね」には、ワンちゃんへの可愛らしさに対してと同じくらい、ペットを家族や仲間のように扱うアメリカ社会への「いいね」も含まれていそうです。

▼アメリカの飛行機、イッヌが一緒に乗れるのでマジでこういう光景が普通にあります(Twitter 山口慶明@girlmeetsNGより引用)