お笑い芸人・福田麻貴(3時のヒロイン)、加納(Aマッソ)、サーヤ(ラランド)、上田慎一郎監督が10月28日、ショートムービー『ウワキな現場』(TELASAで独占配信中)完成を報告する囲み取材に出席した。
福田、加納、サーヤによるテレビ朝日のバラエティ番組『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(毎週月曜26:16~)と『カメラを止めるな!』の上田監督がタッグを組んで生まれた『ウワキな現場』は、浅香航大演じるユウタの存在でトリオ芸人3人の関係性に亀裂が生まれていく様子を描いた恋愛サイコホラー。路上でキスしているミキ(福田)とユウタを目撃したサヤカ(サーヤ)は、漫才稽古中にアイカ(加納)の気づかないところでミキに攻撃を開始する。
二転三転するストーリーに福田は、「脚本を読んだだけでも『カメラを止めるな!』をスクリーンで見たときと同じ衝撃を受けました。さすが上田監督、めちゃくちゃ面白かった」と興奮。「私も含めて、全員の演技が上手すぎました」という福田の自負に、加納は「いつもこう言うんです」、サーヤは「絶対自分を含めるんです」と補足した。加納は「映画の現場は怒られるイメージがありましたが、実際はすごく楽しかった。女芸人が主人公の映画って珍しいと思うので、題材としてもすごく面白いのでは」と手応えを見せた。
一方サーヤは「今みんな『映画ができました』ってキレイなあいさつをしていますけど、もともとは麻貴さんが『キスがしてぇ』『キスシーンがないと出ねぇ』って言い出したことから始まった企画だから、下品でスケベな映画になるのではと思っていました」と製作のきっかけを明かし、「だけど上田監督が撮ってくださることになって、すごく面白い映画になった。感動しました」と感想を述べた。
3人のファンで、撮影できることがうれしかったという上田監督。最初はキスシーンのない脚本を提出したところ「福田さんからキスシーンがない」と2回リクエストが来たことを明かし、「1回だったらボケかなと思えたのですが、2回来たのでちゃんとしたオーダーだなと」とキスシーンを追加したことを告白。福田は「この場を借りてちゃんと言うんですけど、スタッフ側が本気に捉えているだけで、ボケです!(笑)」と弁解。完成した脚本を見たときのことを「一行目から私がキスしているというト書きだったのでめっちゃ笑いました。一行目から!? って(笑)。『キスから始まる物語』だったんですね」と振り返り、Netflixの作品になぞらえて笑いを誘った。
キスシーンの撮影後には「ミキとしてキスしたので、緊張はなかった」と話していた福田。しかし浅香が「福田さんがとても緊張していてかわいかった」とコメントしていたことを知らされ、「おかしいですね(笑)。本当ですか?」と思わず照れる場面も。加納は「本当はガチガチやったんや。やっぱり男前は女性が緊張してるかどうか唇で分かんねん」としみじみ。福田は「浅香さんは役者として、なんの緊張もなくキスしてくれましたが、私はちょっと照れましたね、さすがに。カットかかった後『今キスしたやん!』って」と本音を語った。