アイドルグループ・Hey! Say! JUMPのCDデビュー15年目突入を記念し、フジテレビの冠番組『いただきハイジャンプ』が13日(10:25~11:50)に85分拡大特番を、15日(23:00~23:40)に全国ネットでの特番を放送する。今回は同番組の演出を担当するフジテレビの角山僚祐氏に、『SMAP×SMAP』を参考にしたという番組作りへの思いや、Hey! Say! JUMPのメンバーそれぞれの印象をたっぷりと聞いた。角山氏が「実はMC力が一番高い」と感じているメンバー、「バラエティ能力が一番高い」と賛辞を贈るメンバーとは。

  • Hey! Say! JUMPの冠番組『いただきハイジャンプ』 写真提供:フジテレビ

    Hey! Say! JUMPの冠番組『いただきハイジャンプ』 =フジテレビ提供

――角山さんは関ジャニ∞さんの『関ジャニ∞クロニクル』を5年半経験して、昨年の秋から『いただきハイジャンプ』(以下『いたジャン』)に異動になったということですが、番組を新たに担当する際、どのようにタレントさんの個性を把握していくのでしょうか。

まずはライブDVDのMC部分やラジオを聴いて、人となりを調べます。Hey! Say! JUMP(以下JUMP)とは、昨年末に1人ずつ楽屋に来てもらってマンツーマンでヒアリングをしました。とはいえ一緒に収録をして接していくことで、下調べの何倍もその人の個性が分かるんですけどね。『いたジャン』を担当して1年ほどになりますが、ようやくメンバーに馴染んできたと思います。

――下調べをしたとき、グループに持った印象は。

世間のイメージ通りだと思いますが、すれていなくて、明るくまっすぐな子たちだなと。実際に接してみてもその印象は変わりませんでした。

――では、実際に番組を始めて気づいた魅力はありますか。

今はゲストの方にあわせて毎週3つほどの企画や対決を行う「gスポーツ」がメインコーナーになっていますが、よくゲストの方が収録の雰囲気を「中学生の教室みたい」、「男子校の部室みたい」と仰るんですよね。その印象はまさにJUMPのグループ性を表現しているなと思っていて、彼らは本当に嫌味がない。メンバー同士の仲は良いし、企画やゲストへの興味などもまっすぐな反応をしてくれます。その無邪気さが魅力の1つだと最近は感じています。

――「gスポーツ」は、コーディネート対決などの人気企画も生まれていますが、そのゲストのためだけに用意されている企画も多数あり、毎回とても手間がかかるのではないでしょうか。制作への思いを教えてください。

メンバーの色を出したい、ゲストにも楽しんでもらいたい、という思いで参考にした番組が『SMAP×SMAP』なんです。その中で「ビストロSMAP」のように芯になる企画がほしいと思い「gスポーツ」を立ち上げました。ゲストが決まらないと対決の内容も決まらないので収録の直前までバタバタするという大変さはありますが、毎回企画が変わるので飽きずに新しいことをやれるところがいいと思います。発展途上ではありますが、大久保佳代子さんゲスト回での「ツンデレ対決」(「叱られたい」という大久保の願望を叶えるため、メンバーが即興でツンデレ台詞に挑戦する対決)など、「アイドルバラエティ」としての理想形も少しずつ見えてきたんじゃないかなと。