――毎回企画が違うので、視聴者の方も新鮮な気持ちで楽しみにされていると思います。40分の放送時間にたくさんの企画が詰め込まれていて、テンポの良さも感じます。

褒められることの少ない仕事なので、そう思ってくれていたらうれしいですね(笑)。JUMP8人の見せ場を作るには3企画くらい作らないと成立しないんです。スケジュールの都合で全員がそろわない週もありますが、全員が出られるときは、1人1つは見せ場を作りたいという気持ちで企画を考えています。JUMP全員が出演するレギュラー番組は『いただきハイジャンプ』だけ。JUMPが何人組で、1人ひとりがどんなキャラクターで、それぞれがどんな関係性なのかということを世間に浸透させることが番組の使命だと思っているので。

  • フジテレビジョン 角山僚祐ディレクター

――そんなHey! Say! JUMPさん8人の印象を順番に教えてください。

■山田涼介/“バラエティ演技力”の高い全方位型

能力値を表す五角形の図ってあるじゃないですか。山田さんは全部埋まっています。すべての平均値が高いんですよね。ルックスもさることながら、立ち回り、MC、何でも上手ですし、ここぞというときの一言も面白い。その中でも特に好きなのは、コメントにおける演技力が高いところ。痛いときやつらいときに、大声を張り上げて発する一言も、演技力によってより面白くなる。「演技をしている」のではなく「演技力があるからこそ、感情が見る人に伝わりやすい」んですね。すねを叩いて、タライを落として、毛をむしり取るという罰ゲームを受けてもらったときに「どこが痛いかわかんねーよ!」と仰っていましたが、その文言も痛がるリアクションもすべてがすごかったです。

■知念侑李/事前打ち合わせでの雑談が盛り上がる

企画に対して、一番まっすぐに取り組んでくれます。アンガールズさんが来たときの「怪談対決」でも、憑依したようなお芝居が光っていました。用意された企画に対して何の疑いもなくストレートにやりきる誠実さを持ちながら、自分のポジションを楽しんでいる雰囲気がありますね。番組でもよく話題にしていますが「究極の人見知り」というキャラクターも面白い。ただ、あくまで人見知りは共演者の方への話で、スタッフに壁を作ることは全くないんです。リモートで打ち合わせをするときも、実は本題に入る前のちょっとした会話が一番多いのは知念さんです。

■中島裕翔/バラエティ欲&MC力ナンバーワン

ドラマでも活躍されていて、ビジュアル的にも高身長でシュッとしている中島さんですが、一番ふざけたがり、やりたがり……というギャップが魅力です。“バラエティ欲”が一番強いメンバーかもしれません。コーナーが始まるときの「○○対決~!」という声とともに、対決にあった動きをしてくれるのが好きです(笑)。そして、実はMC力が一番高いと思います。慣れていない人だと台本を一字一句読んだり、進行にとらわれて余白なく進めてしまいがちですが、中島さんは自分なりに解釈して、自分らしい言葉に言い換えたり、ここはルール説明にいかずに先に話を聞いたほうがいいなと自分で判断してゲストにうまく話を振ったりと、MCとしてのセンスや勘を持っている人です。