女優の福原遥が3日、都内で行われたアニメ映画『フラ・フラダンス』(12月3日公開)の完成披露試写会に、共演の美山加恋、富田望生、前田佳織里、陶山恵実里、山田裕貴、ディーン・フジオカ、メガホンをとった水島精二総監督とともに登壇した。

  • 左から、山田裕貴、福原遥、ディーン・フジオカ

    左から、山田裕貴、福原遥、ディーン・フジオカ

本作は、福島県いわき市に実在するスパリゾートハワイアンズのダンシングチーム・通称"フラガール"の新入社員・夏凪日羽(福原)と同期の仲間たち、そして彼女たちを取り巻く人々との絆を描く1年間の物語。

イベントでは、まずスパリゾートハワイアンズのダンスチームがフラダンスパフォーマンスして会場を温め、その後、登壇した福原は「こういう大変な中で今日という日を迎えられたこと、心から嬉しく思っております。そして、舞台袖でフラガールの方々の踊りを見させていただいて、本当に感動して、フラダンスのパワーと言いますか、人を明るくするエネルギーって本当に素敵だなって感じました」と笑顔で挨拶し、スパリゾートハワイアンズがある福島県いわき市出身の富田は「地元だったり、小さい頃からよく遊んでいたハワイアンズ…、フラガールは私が初めて憧れを持った女性で、こうして注目されるというのは本当に…」と本作が完成したことを涙ながらに喜んだ。

続けて、本作で声優デビューを果たしたディーンは「この度、声優デビューしました新人のディーン・フジオカです。永遠のルーキーです」とコメントして会場の笑いを誘い、「僕はここに立っていていいのか不安です。こんな新人がこんな素晴らしい作品にデビューのきっかけを作っていただいて、福島生まれということもありまして、声優キャリア第1歩目、かつ福島生まれの人間としても思い出に残る、意味のある作品に参加できたことを、今日みなさんと一緒にお祝いできることを光栄に思います」と感慨深げに語った。

また、新人ダンサーたちが奮闘する本作にちなみ、自身の新人時代の失敗エピソードと、それをどう克服したか尋ねられると、小さい頃は人見知りだったという福原は「小学校1年生のときからお仕事をさせていただいて、スタッフさんの目とかをあまり見られないくらい人見知りだったんですけど、番組をやらせていただいていたときにスタッフのみなさんが人見知りしないようにコミュニケーションを取れる時間を作ってくださって、そこから心を開いてみなさんと話せるようになったので、今はあまり人見知りをしないようになっているんじゃないかなと思います」と当時のスタッフに感謝した。

さらに、これまで応援されて元気をもらったことや、大きく人生が変わったエピソードを聞かれると、ディーンは「新人からでいいですか?」とMCに投げかけて観客を笑わせつつ、2005年に香港で俳優デビューをしたことに触れ「自分が演じさせていただいたキャラクターの名前が、日本語で書くと"平安"で、伝わるかわからないんですけど、中国語で"一路平安"は『よい旅を』『よい人生を』という意味で、ここで俳優として新しい人生のスタートを切りましたということで『これからの人生に幸あれ』ということですよね。そういう思いを込めて"平安"という役を演じさせていただいたんだなと、いま改めて身にしみております。新人ディーン・フジオカです!」としみじみと語った。

同じ質問に、水島監督のファンだという山田は「僕の人生に関わることなので、このアニメーションの前で違うアニメの話をしますが…」と前置きをし、バイトをしながら俳優の養成所に通い、エクストラなどをやっていた12年くらい前に水島監督の『機動戦士ガンダム00』と出会ったことを明かして観客から拍手を浴びると「主人公が戦いの中で『戦うことは本当に大事なのか』と向き合いながら、戦って未来を切り開いていくアニメがありまして、上京してこれから1人で戦って行かないといけないという力を、魂から燃え上がるようなパワーをいただきました。そして今、僕は水島監督の作品の場に立っているという…」と熱く語り「僕がここまでやってこられたのは水島監督のおかげなんじゃないかと思うくらい、僕の魂を支えてくれているので、常々、未来を切り開くということを思いながら歩んでいます」と目を輝かせた。