マイナビは11月1日、「マイナビ2022年卒企業新卒内定状況調査」の結果を発表した。調査は9月6日~10月5日、マイナビ2022を利用する国内企業2,279社を対象にWEBアンケート方式にて行われた。

  • 「採用充足率」と「内定者満足度」の年次別推移

    「採用充足率」と「内定者満足度」の年次別推移

22年卒の採用充足率(内定者数/募集人数)は83.6%と、前年から1.3増加した。内定者の「質」の満足度は73.7%(「量・質ともに満足(36.5%)」+「質は満足・量は不満(37.2%)」の合計)と高い傾向に。また、採用活動の期間は「前年並み」が最多となったが、活動開始時からWEB導入が進んだことで比較的スムーズに実施できたため、「短期化する(した)」の割合が前年より増加した。

採用活動の印象については、77.8%が「厳しかった(前年並みに+前年より)」と回答。理由を聞いたところ、「母集団の確保」(52.0%)が最多だったが、前年と比べると7.2pt減少している。一方、「辞退の増加」は41.3%と前年より15.9ptも増加。特に上場企業では55.9%と高く、新型コロナウイルスの対策として導入されたWEB化により応募者は増えたものの、志望度や応募後の”惹きつけ”が例年よりも難しかったと推察される。

  • 配属先告知のタイミングとメリット

    配属先告知のタイミングとメリット

22年卒入社予定者の配属先告知については、告知内容の程度は様々あるものの、5割程度の企業が入社より前に告知していることが明らかに。配属先を前もって伝えるメリットを聞くと、「内定者の『わからないこと』への不安を払拭することができる」(68.3%)や「入社後の具体的なイメージができるので入社意欲を高めることができる」(50.2%)が上位となった。

また、23年卒採用計画について教えてもらったところ、採用予定数が決まっていない場合も含めると78.8%が「実施する」と回答。昨年は新型コロナウイルスの影響で採用活動が遅れ、次年度の採用計画策定も遅れる傾向にあったが、おおむね順調に検討が進んでいるよう。採用予定数については「今年度並み」(66.7%)が最も多かったが、「増やす」(13.1%)が前年比5.3pt増加、「減らす」(9.0%)が前年比2.1pt減少している。