映画『老後の資金がありません!』(10月30日公開)の公開初日舞台挨拶が30日に都内で行われ、天海祐希、松重豊、新川優愛、草笛光子、前田哲監督が登場した。

  • 左から新川優愛、松重豊、天海祐希、草笛光子、前田哲監督

    左から新川優愛、松重豊、天海祐希、草笛光子、前田哲監督

同作は垣谷美雨による26万部突破の同名ベストセラー小説の実写映画化作。子育ても落ち着き、老後は安泰のはずだったのに普通の主婦・後藤篤子(天海)だが、娘(新川優愛)の派手婚、舅の葬式と資産激減の中、夫(松重豊)とそろって失職。さらに独りになった姑(草笛光子)と一緒に暮らすことになり高級志向の暮らしの価値観にクラクラするなど、奮闘する篤子の様子を描く。

登壇者陣は着席、距離を保ちつつアクリルパネルなしでトーク。主題歌にちなんで「ハッピーなこと」を聞かれた天海は「今日の日を迎えたことですね。(公開は)1年間延期という、本当に苦渋のご決断だったと思います。1年間待ったとしてもどういう状況になるかもわからないまま待って、皆さんにこの映画を知っていただくための時間をいただけたと思えば意味があるなと思えたんですけど、その結果こうして満席で公開初日を迎えることができて、こんなにハッピーなことがございましょうか!」と語りかけ、観客からは拍手が沸き起こる。改めて「マスクをしてくださってここに集まって、本当にありがたい」と感謝した。

さらに松重は「今年生まれた私の孫にもようやく会えましたので、小さなハッピーあったなと思いますね」としみじみ。「日常が戻ってきたというのが一番のハッピー」と明かし、こちらにも拍手が起こっていた。