矢野経済研究所は10月25日、「オタク」に関する調査結果を発表した。調査は7~9月、「オタク」に関わるコンテンツや物販、サービス事業者および業界団体等を対象に、同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、電話調査、ならびに文献調査併用で行われた。

  • 「オタク」主要分野別市場規模推移

調査によると、2020年度に成長したホビー関連の4市場は、「プラモデル」(105.0%)、「フィギュア」(100.6%)、「鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)」(109.5%)、「トイガン」(105.9%)だった。

また、市場縮小したのは「アニメ」「同人誌」「ドール」「アイドル」「プロレス」「コスプレ衣装」「メイド・コスプレ関連サービス」「ボーカロイド(関連商品含む)」「サバイバルゲーム」の9市場となっている。

また、将来展望として「オタク市場の主要分野であるアニメ市場とアイドル市場の2021年度市場規模は、徐々に自粛緩和が進むとともに各社のウィズコロナ対応の影響もあり市場回復が見込まれるものの、コロナ禍以前の状況に戻る見通しは立っておらず限定的な回復に留まると予測する」とコメントする。