• 東京03にプレゼントされたペアルックTシャツで「おじさんPUFFY」になった佐久間宣行氏(左)と橋本和明氏

テレビ番組におけるコントと言えば、『オレたちひょうきん族』の「タケちゃんマン」、『とんねるずのみなさんのおかげです』の「仮面ノリダー」など、キャラクターコントが王道だ。それは、シリーズ化することで人気が増幅し、ストーリーのベースを一度作るとその後の展開がしやすいなどメリットが大きいからだが、「今回のように12~13分のストーリーコントを毎回作るって、めちゃくちゃ効率悪いんですよ。ストーリーを1回1回作らなきゃいけないし、セットも毎回変えなきゃいけない。でも、それにチャレンジして地上波で流れるチャンスがあるという意味でも、この番組は素晴らしいなと思うんですよね」(佐久間氏)と強調。

それができるのも「東京03が培ってきたものがあるからこそだと思います」(佐久間氏)、「本当に今の東京03さんだからやれる境地な気もするし、そういう意味で奇跡なタイミングでできた番組だなという気がします」(橋本氏)と実感した。

■継続に意欲「いろんな脚本家で東京03のコントを」

“今”の東京03の魅力について、「ずっとコントをやってきた人たちだから、年々面白くなってると思うんですよ。この東京03が一番面白い状態のときに、これだけ豪華なセットで今回の番組を実現させてくれたのはすごくうれしいと思います」という佐久間氏。その上で、「東京03って本当に真面目で笑いに誠実だから、一緒に仕事した人がみんな好きになっちゃうんですよね。それが、日テレのスタッフに伝わったらいいなと思います」と期待を語る。

それを受け、橋本氏は「めちゃくちゃ伝わっていると思います。美術も技術も制作も、みんな『またやりたい』と思ってますし、携わった人たちが東京03さんのファンになって帰っていくという感じがすごくします」と反応。そして、「いろんな方が脚本に参加されて、東京03さんが普段のネタとは違う役回りをやってくれて、それを3人が楽しんでくれたというのがすごくうれしかったし、面白かったんです。だから、この番組を何とか続けられるように頑張るのが、僕の使命だと思ってます。ちゃんと繰り返し見たいストックコンテンツとして評価してもらえれば、またやれるのかなと思ってます」と意欲を見せる。

佐久間氏も「もっと若い劇作家の人とか、今回書きたかったけどスケジュールでできなかった脚本家の方もいらっしゃるから、いろんな人が書く東京03のコントを見てみたいなと思いますね」と思いを巡らせ、「今回の放送を見ると、出たいと言う人がたくさんいるんじゃないかなと思います」と期待。橋本氏は「ぜひそれを嗅ぎつけて、いろいろキャスティングできたらいいなと思います」と期待を膨らませた。

  • (左から)東京03の豊本明長、飯塚悟志、角田晃広

●佐久間宣行
1975年生まれ、福島県出身。早稲田大学卒業後、99年にテレビ東京入社。『TVチャンピオン』『ピラメキーノ』『トーキョーライブ22時』『青春高校3年C組』『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』『ウレロ☆シリーズ』などを担当し、21年に退社。引き続き『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『考えすぎちゃん』とテレ東番組のほか、『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)、『サクマ&ピース』(福島中央テレビ)、『佐久間宣行のNOBROCK TV』(YouTube)に出演もする。

●橋本和明
1978年生まれ、大分県出身。東京大学大学院修了後、03年に日本テレビ放送網入社。『不可思議探偵団』『ニノさん』『マツコとマツコ』『卒業バカメンタリー』『Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?』などで企画・演出、2018年・21年の『24時間テレビ』で総合演出を担当。現在は『有吉の壁』『有吉ゼミ』『マツコ会議』といったバラエティ番組のほか、『寝ないの?小山内三兄弟』『ナゾドキシアター「アシタを忘れないで」』『あいつが上手で下手が僕で』などドラマ・舞台も手がける。