JR東海は8日、毎回好評となっている急行「飯田線秘境駅号」を今秋も運行すると発表した。373系(3両編成)を使用し、11月20~23日の4日間、飯田線豊橋~飯田間にて各日上下1本(11月23日の上りは市田発豊橋行)を運行する。

  • 今秋も急行「飯田線秘境駅号」を運行

秘境駅とは、駅周辺に人家や人の気配がまったく感じられず、鉄道以外での到達が難しい駅のこと。鉄道愛好家の牛山隆信氏が秘境駅ランキングを作成し、自身のサイトで紹介している。急行「飯田線秘境駅号」では、秘境駅ランキングで上位10位以内に入る飯田線の4駅(小和田駅、田本駅、金野駅、中井侍駅)をはじめ、特急列車が通過する秘境駅に次々と停車し、非日常感あふれる鉄道の旅を提供する。

「飯田線秘境駅号」が停車するおもな駅は、秘境駅ランキング(牛山氏のサイトより。2021年1月23日現在)で3位の小和田駅、5位の田本駅、6位の金野駅、10位の中井侍駅、13位の為栗(してぐり)駅、20位の千代駅、62位の伊那小沢駅、172位の柿平駅となる。

下りは11月20~23日の4日間とも豊橋発飯田行で運転。上りは11月20~22日に飯田発豊橋行、11月23日に市田発豊橋行で運転される。11月23日の上り列車は、同日開催のさわやかウォーキングと連動し、「飯田線秘境駅号」では初の市田駅始発に。秘境道中の景勝地「S字鉄橋」などを徐行運転・車内放送で案内するほか、駅員や乗務員による見送りなどのおもてなしをホーム上で実施する。

  • おもてなしの様子(2021年4月)

  • 限定マスクケース

乗車する際、乗車券のほかに急行券・指定席券が必要で、乗車日1カ月前の10時から全国のJRのおもな駅で販売される。急行「飯田線秘境駅号」を組み込んだ旅行商品をジェイアール東海ツアーズなどの旅行会社が用意し、ノベルティとして乗車証明書や限定マスクケースが配布される。