映画『燃えよ剣』(10月15日公開)の公開直前イベントが7日に東京・上野東照宮で行われ、岡田准一、山田涼介、尾上右近、松下洸平が登場した。

  • 左から松下洸平、山田涼介、岡田准一、尾上右近

    左から松下洸平、山田涼介、岡田准一、尾上右近

同作は岡田演じる土方歳三を主人公に、新選組志士たちの人生と激動の幕末を描く。『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督が、司馬遼太郎の同名小説を原作にメガホンを握り、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、美しき剣士・沖田総司をHey! Say! JUMP・山田涼介が演じる。

撮影時の思い出を聞かれた岡田は「花粉症がはじまったんですよ」と、まさかの"花粉症元年"を迎えていたエピソードでトークを始める。さらに岡田は松下について「僕らの中ではこの作品で売れる予定だったんです。(公開が)延期になって、(予想より)早く売れちゃったんです。この作品の後に『朝ドラが決まるかも』と言ってて、『売れるなあ』という話をしていました」と振り返り、「この作品でブレイクするというプランが崩れました。僕らの武器だったんですけど、その前にちょっと皆見つけちゃいましたね」と悔しがっていた。

朝ドラ出演の前に、オーディションで今作への出演が決まった松下は「こんなキラキラしたところに立てるなんて、あの当時思ってないですから、本当にびっくりです」としみじみ。さらに山田から「洸平くんは岡田さんに殺陣の指導を受けてる時に、あたふたしてましたよね」と暴露もされる。岡田は「この2人が最強の剣士の役で、山田くんはわりと堂々と演じてたんですけど、松下くんは1番強いということのプレッシャーにやられてて。僕がけっこうアサシン的な振り付けを付けてったんです。それが予想外だったらしくて、すごく緊張してて。何回かテイクを重ねていた時に『今、変わってないから』と言ったら、返事が『はいいいい〜〜』って、バブちゃんだった」と状況を説明。松下が「それもう、『バブ〜』の言い方ですよね」とつっこむと、岡田が「心の中で『今の、バブーだったなあ』って」と語り、松下は「『バブ〜だったなあ』がニュースになっちゃう。やめてくださいよ」と慌てた。

そんな松下は「岡田さんにはたくさん助けていただきました。映画は未経験に近かったので、お芝居のことに関してもアドバイスをたくさんいただいたんです」と感謝しつつ、「隙あらば岡田さんにくっついてスキンシップを取らせていただいたんですけど、時々ちょっと目が怖いんです。怒ってらっしゃるのかな、前に行きすぎたのかなと思った時に、岡田さんが袖口に手を入れていたので『あ、殺される』と思ったんです。そしたら鼻炎の薬をシュッと……」と、花粉症元年の岡田が鼻炎薬を持ち歩いていたエピソードを披露。岡田は「土方歳三、大体ここに鼻炎薬ある。言わなくていいよ」と苦笑し、「あと腰に隠すという手もある。実は芝居中、入ってたという。言わなくていいよ」と自分で繰り返していた。

岡田の松下いじりは止まらず、「かっこいい男の定義」というトークテーマでは「じゃあ松下から。つよがり?」と話を振り、松下は「僕のメジャーデビューシングル『つよがり』」と苦笑、岡田は「今流れてんじゃない? 『つよがり』」とテレビでの扱われ方を予想する。また松下が「有言実行な人には魅力を感じます」とトークを広げるも、山田と話していた岡田は「ごめん聞いてなかった」と正直に告白し、松下は「パーテーション越しにしゃべるな! こんなフランクな会見なんですか!?」と驚愕。山田が「今日は特別。完成披露試写の時はもうちょっとしっかりした感じでした」とフォローする。

岡田はさらに「松下くんも、かっこいい。さっき聞いた、家に飾ってる絵の話が1番しびれましたね。『何飾ってるの?』『自分で描いた絵です』これですよ。自分で描いて、しかもうまい。多才」と絶賛し、松下は「脱いでいいですか? 暑い……」とジャケットのボタンを外す羽目に。岡田は「つよがってる?」と尋ね、松下は「いやつよがり、僕のメジャーデビューシングル『つよがり』ね。いいっすよもう!」とツッコんでいた。