コロナ禍が始まり、「ニューノーマル」「新しい生活様式」などといわれるようになって、はや1年半以上。私たちは日常のさまざまな場面において「変化」を強いられていますが、いまだにどう対応していいか迷う場面もあるのではないでしょうか。

そんな"コロナ禍での葛藤"を漫画で描いた、おしそさん(@_______aona)の投稿が多くの人の共感を呼んでいます。

公園での出来事 その気持ちが嬉しいです、ありがとう!!! #漫画が読めるハッシュタグ #エッセイ漫画 (@_______aonaより引用)

  • (@_______aonaより引用)

投稿者のおしそさんが公園で水筒を落としてしまったところ、近くにいた女性が「拾ってあげたいけど、コロナ禍だから触らないほうがいいのかな」と躊躇してフリーズしてしまったというひとコマです。

リプライや引用リツイートでは、「わかります」「ほんとこーゆーとき、どうすれば。な世の中になってしまった。」「この御時世だから手渡しは嫌がる人も居るだろうなと、あれこれ深く考えちゃう」など、同じような場面で拾うべきか迷ってしまうという共感の声が多数。

目の前を歩く人が物を落としたとき、「あの、落ちましたよ。すみません、今(のご時世)触っていいかどうかわからなかったので、声だけかけさせていただきました」と、拾わず声だけかけたという人もいました。

自分が気にするというよりも「このご時世で神経質になっている人もいて、人に物を触られるのを嫌がる人もいるのでは」と相手の気持ちを想像してためらう人が多いようです。皆さん迷う気持ちは同じですね。

このツイートをしたおしそさんに、投稿の経緯などをうかがいました。

「その気持ちが嬉しいです」、投稿者に聞いてみた!

――この日常のひとコマを投稿されたきっかけを教えてください。

何気ない日常の中の、ほっこりしたことや忘れたくないことを絵日記として残しています。 この女性の気持ちは私も痛いほどわかったのと、このポーズと葛藤している感じが可愛く、印象に残っていたので描きました。

――多くの方から共感の声が寄せられていますね。

こんなに沢山の方に反応を頂けると思っていなかったので驚いています。皆さん同じように助けたい気持ちがあるのに躊躇することを嘆いていらして、こんなご時世でなければ生まれなかった葛藤があると痛感します。

相手の気持ちを考えながら、助けが必要な場面には動けるように構えていたいと思いました。


日本人にはもともと相手の気持ちを想像して動く習慣がありますが、コロナ禍でその国民性がより強く表れているのかもしれません。一日も早く、見ず知らずの人が相手でも、ためらわずに助け合える日が戻ってきてほしいものです。