アニメーション映画『リクはよわくない』が、10月1日より全国公開される。公開に先がけて、原作絵本のイラストを担当したお笑いコンビ・野性爆弾のくっきー!が、絵を描くことや日々の活動、独自のセンスについて語った。
映画は、タレントの坂上忍がストーリー、くっきー!がイラストを手がけた同名絵本を原作とする感動物語。5歳の「ぼく」が、子犬の「リク」とのなにげない日々を通して命の大切さを学ぶ過程を描く。
今回くっきー!は、動物バラエティ番組『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)で共演する坂上の依頼を受ける形で、原作絵本のイラストを手がけた。
「僕はこれまでちゃんとした絵を描いたことがないです。どうしたもんかと思って、最初は少しちょけ気味で描いていました。でも編集さんから『それはいらないです』とお叱りを受けて、そこから徐々に修正していき、ちゃんと描けた感じです」
劇中に登場する5匹の犬は、亡くなったリクを含め、坂上の愛犬たちを投影。コロナ禍で犬たちを間近に見ることができず、坂上から提供してもらった犬たちの写真を部屋一面に貼ってイラストのイメージを膨らませるも「一匹ずつ生で見られなかったので、どいつが大きくて、どいつが小さいかサイズ感がよく分からなかったです。あとはどいつが足速いか、遅いか……とか。そこは難しかったです」と苦労を明かした。
同絵本をアニメ化した本作について、くっきー!は「ぜひ子どもたちに見てほしいです」と言う。「穏やかな時間なんですよね。ゆる~く時間が流れる。川のせせらぎみたいな、パチャパチャ……っていう感じ。そしてたまに岩に当たってバシャッ!となる映画。今、コロナ禍でバーベキューとか行けないじゃないですか。肉焼くとか魚釣るとか、川でバーベキューの準備をする気分で見てほしいです」
絵描きとして脚光を浴びるくっきー!。しかし、「自分から自発的に描くことはないです。仕事で頼まれないと描かないです」ときっぱり語る。
「人とか生き物を描くことが多いです。風景は興味ないので描きません。あと、道を歩いていて『あの鳥描きたいな』とか思ったことないです。『番組ゲストの似顔絵をお願いします』『こういうものを締め切りまでに何枚仕上げてください』と依頼されて、それから描いて渡します。“描きたいから描く”とか、そういうカッコいいもんじゃないです。仕事なのでやらないとあかんものと考えてます。ただ、そうやって絵を描き続けたからこそ、この『リクはよわくない』の仕事も決まったと思います」