女優のほか、歌手や声優としても活躍。歌手としては今年7月に4年ぶりとなる全国ツアーを開催したが、「久しぶりにお客さまの顔を見て歌えてすごくうれしかったです。歌っている人と聴く人がいて初めて音楽なんだなと、とても感じました」と語る。
「萌音」という名前にも音楽の「音」が入っている。「母が音楽教師をしていたこともあって、音楽が好きになってほしいという思いが込められています」と由来を説明し、「その通りになりました」と笑顔を見せた。
表現者として活動の幅が広いが、今後もいろんなことに挑戦していきたいという。そして、「『やってみませんか?』と言われたら、何でも『やってみます』と言える人でありたい」と語る。「基本的に私はネガティブなので、最初は『できないと思う』って言うんですけど、それを超えてやってみようと思えるタフさを持っていたい。『やらせたら面白いんじゃないか』と思って声をかけてくださると思うので、その思いに応えられるように、引き出しの多い人間になりたいです」
今回、執筆に挑戦したことで芽生えた新たな野望はあるのか尋ねると、「もっと本をいっぱい読みたいと思いました」と答え、「お芝居も音楽も、見えないところでたくさんの人が関わってくれているんだって感動するとともに頭が下がるのですが、本も一緒で、本当にたくさんのプロフェッショナルが真摯に考えてくださって一冊が出来上がるのだと知り、愛しいなと。本がより大切に思えましたし、本を作っているお一人お一人への敬意はすごく増しました。これからもたくさん本を読んでいきたいです」と愛情たっぷりに語った。
書くことについては「機会があれば……」と濁すも、「ふと思ったこととか、世に出さないにしても書き留めるって大事なんだなと思ったので、プライベートエッセイみたいなものは続けていこうかなと思います」とのことなので、それがまた本になる日が来るかもしれない。
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞。2011年のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』でドラマデビュー。近年は、TBS系ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020)や『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)で主演を務め、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021)などにも出演。11月1日にスタートする2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務める。歌手としても活動し、10月にはダブルA面シングルをリリースする。