若い世代を中心に絶大な支持を得ているダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルであり、俳優としても活躍している吉野北人が、MBS/TBSドラマイズム『トーキョー製麺所』(MBS 毎週火曜24:59~/TBS 毎週火曜25:28~)で連続ドラマ初主演。物語の舞台であるうどんチェーン店「トーキョー製麺所」の変わり者の新店長を熱演しているが、この作品で俳優として大切なことに気づくことができ、マインドも大きく変化したという。

  • 『トーキョー製麺所』で主人公・赤松幸太郎を演じているTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの吉野北人 撮影:蔦野裕

本作は、問題を抱えた「トーキョー製麺所」で働く5人の男女の奮闘記をシニカルかつコメディタッチで描く青春グルメ群像劇。吉野が演じる元ホテルマンの新店長・赤松幸太郎は、“安い・早い・美味い”の3拍子揃ったうどん店でホテルのような丁寧な接客をして大混乱させるも、どこか憎めない人柄と鈍感力でさまざまな局面を乗り越えていく。吉野のほか、バイトメンバーとして柳俊太郎、奥野壮、秋田汐梨、ニッチェの江上敬子が出演している。

吉野は、自身が演じる赤松のことを「クセの強い濃いキャラで、一つのことに対してまっすぐで熱い役柄」と捉え、「頑固さを表現しつつも、どこか抜けているような、ちょっと憎めない部分を意識しながら演じました」と役作りについて説明。

「自分の性格とは真逆。僕はマイペースでゆったりしているんですけど、赤松はハキハキしゃべるし、他人の意見をあまり聞き入れないタイプ。僕にはそういう部分はないので最初は戸惑いました」と自身とはかけ離れた役のようだが、「これはやりたいと思ったら、それが叶うまでやり続ける、芯を貫き通すところは共通するかなと思います」と共通点も挙げた。

連ドラ初主演であり、座長としての振る舞いなど戸惑いもあったという吉野だが、「周りのキャストの皆さんにすごく助けられた。特に江上さんは現場の雰囲気を明るく盛り上げてくださり、とてもやりやすい環境の中でできました」と感謝。「僕はあまり現場の経験が少ないので、こういう風に現場を作っていくんだなと共演者の皆さんから学びました」と語った。

現場作りに関してどのような学びがあったのか尋ねると、「無理やり雰囲気を作るのではなく、いい現場にしたい、みんなで一緒に作っていくんだという気持ちがあれば自ずといい現場になっていくのかなというのはすごく感じました。また、楽しむというのが一番大事なのかなと思います」と回答。今後は「楽しむ」ことと、「みんなで一緒に作っていくという気持ち」をより大切にしていくという。

個人での活動とグループの活動での心境の違いも語ってくれた。「グループだと16人それぞれ役割がありますが、僕は甘えてしまう(笑)。他のメンバーが盛り上げたりしてくれるので、気負うことなく落ち着いていられるというか、自分らしくいられて居心地いいです。でも、1人のときは責任感や自覚という部分で強く意識しています。基本的にマイペースで独特な世界観があると言われますが、新しい現場などではちゃんとしなきゃって」。