――番組には「本音ダダ漏れシステム」というものも登場しましたが、お2人は、本音を隠せるタイプですか。

濱家:僕はダダ漏れタイプですね。不機嫌なとき、自分ではポーカーフェイスでやりすごしているつもりでも、まわりからはしっかり不機嫌な顔をしていると言われます。

山内:濱家はダダ漏れしていますね。僕は腹が立つ人がいたとしたら、その場で出さずに、裏でその上にあたる方へ言うタイプです。

濱家:「根元を絶たないと」と考えるんやね。山内に関しては、本心とか本音が全く見えない。

山内:僕は「やる意味があるかどうか」という合理性を大事にしているんです。伝わらない人に話しても意味がないので、話が通じるその上の人に言うようにしています。

――かまいたちさんは「YouTubeでは芸人として尖る必要がない」という発言も過去にされていたように、YouTubeで流行りのものやキャッチーなものをスピーディーに取り入れる姿も「合理的」だと感じます。テレビ、YouTube、ライブ、SNS、個人でのお仕事などオールマイティーに活動されている中で、コンビの方向性について話し合うことはあるんでしょうか。

濱家:いや、話し合いはしていないです。僕らはあまりこだわりがなくて「なんとなく面白ければいい」というスタンス。「お笑いに厳しそう」とか「あのネタどうやって作ったん? すごいシステムやな」とか言われることもありますが、そこまで考えているわけでは……僕はネタを作っていないからエラそうなことは言えませんが。

山内:YouTubeも、誰も見ないものを上げても意味がないから見られるものを上げよう、というだけです。

濱家:こだわりがないうえに、僕と山内は最終目標が合致しているので、相違が生まれない。

――最終目標というのは。

濱家:「スーパー大金持ちになる」です。

――最後に、この番組の見どころをお願いします。

濱家:陽さまでも陰さまでも「私の考え、変じゃないかな」とか「こんなこと思っているの俺だけかな」と思うことはありますよね。この番組を見ると「これでいいんだ」と気が楽になれるはず。楽しい番組になっているので、ぜひご覧ください。

山内:“大陰さま”はめちゃくちゃいるので、今後もゲストに困ることはないです。次回があればとんでもない陰さまに来てもらって、とんでもない陰トークをしたい。待っていてください。

濱家:次回は陽さまにクロスバー直撃の渡邊(孝平)さん、陰さまに守谷日和を入れて、数字がどうなるか見てみたいです。

山内:そら下がるよ!(笑)

■ABCテレビ『あなたはどっち? 陰さま陽さまキャラ図鑑』
15日(19:00~※関西ローカル、 TVer・GYAO!配信あり)放送
あれこれ考えすぎてしまう陰キャラ=陰さま、いつでもポジティブな陽キャラ=陽さまと命名してお互いをリスペクトし合う「共感トークバラエティ」。MCにかまいたちの濱家隆一、アシスタントに高橋真麻を迎え、陰陽それぞれの実態を伝えるため陰さまサイドにはかまいたち山内健司、インパルス・板倉俊之、ダイアン・ユースケ、蛙亭・イワクラが、陽さまサイドにはアンミカ、フワちゃん、陣内智則がスタンバイ。誰もが必ず「あるある」と共感できるものから、陽さま同士、陰さま同士でも「そこまでいく!?」と驚くぶっ飛んだものまで。深い心の内まで打ち明けるからこそ、知った側には相手を思いやる心が生まれる――気楽に笑えるバラエティでありながら、どこかあたたかい番組に仕上がっている。
■かまいたち
山内健司:1981年1月17日生まれ、島根県出身。濱家隆一:1983年11月6日生まれ、大阪府出身。NSC大阪校26期生として出会い、2004年5月にコンビ結成。第28回「ABCお笑い新人グランプリ」(07年)最優秀新人賞、第43回「上方漫才大賞」(08年)新人賞、第33回「ABCお笑いグランプリ」(13年)優勝、第10回「キングオブコント2017」優勝などの受賞歴を誇り、『M-1グランプリ2019』では準優勝。『かまいたちの机上の空論城』、『かまいガチ』、『かまいたちの掟』など冠番組やレギュラー番組を持つほか、山内は『川島・山内のマンガ沼』、濱家は『ZIP!』と個人でも活躍。YouTubeでも個人のチャンネルを持ちながら、コンビのチャンネル登録者数は135万人を超える。

かまいたち単独ライブ「on the way」を9月25日に開催。詳しくは「FANY かまいたち」で検索。