発信できる場というと、SNSもその1つ。2010年11月に開設されたきゃりーのTwitterは約510万人と芸能界でもトップクラスのフォロワー数を抱えている。それ故、さまざまな意見が寄せられる。

ただきゃりー本人は「これまでは理不尽なことが起こっても『わかりました。そうします』となっていたけど、10年のキャリアがあると『これおかしいでしょ?』『ありえないでしょ』と思うことがめちゃくちゃあるって気づきました。日頃ニュース見ていても思うこともたくさん。もちろん、声をあげないという選択肢もある。けど、やっぱり思っていること、理不尽だと感じたことは黙らずに言っていきたい。それで燃えてしまうこともあると思いますが、可能な限り私の意見は書きたいんです。事務所の方からも『あんなこと書かないでね』とは言われないですし」と語る。

それと同時に「言葉の世界は本当に難しい。そういうつもりで言ったことじゃないのに、自分の意思とは違った意味で炎上してしまうことがある」と伝わらないもどかしさも痛感する。だからこそ「直接話すことが一番大事。だから歌いたいし、直接話したいと常に思っています」

今年8月17日でメジャーデビュー10年という節目を迎えた、きゃりー。これを機に番組で対談や話を聞きたいゲストは誰かと尋ねてみた。

一人目はカリスマホストで実業家、タレントとして活躍しているROLANDを挙げる。「私、28歳でROLANDさんと同い年なんですよ。いつもROLANDさんの動画を拝見していて『なるほどな』と思うことをたくさん言われていて、ぜひ会ってみたいですね」。続いて「お友達でもある」という歌手の平井堅。「プライベートでお話したこともご飯に行ったこともあるけど、実はクリエイティブなことを話したことがなくって。堅さんのMVでの衣装や世界観は私と結構近いんじゃないかなって思うんです。クリエイティブの話をしたら、共通点が多いんじゃないかな」と声を弾ませる。

最後はレコード会社の先輩にあたる氷川きよし。「ここ最近の“きーちゃん”の存在がすごく気になる。もちろん昔から知っていましたが、ここ最近より一層輝きを増していますよね。すごく気になっています。日本コロムビアでの先輩なので、何か対談とか、もしきーちゃんがよろしければ私のライブに来てもらってコラボステージとかやってみたいです」

■きゃりーぱみゅぱみゅ
1993年1月29日生まれ、東京都出身。中田ヤスタカ氏(CAPSULE)のプロデュースのもと、2011年8月17日にミニアルバム『もしもし原宿』でメジャーデビュー。コンスタントに楽曲をリリースし、国内外でツアーも行う。クールジャパンのアイコンとしても知られるようになり、「Kawaii」文化を発信している。10周年となる2021年にプライベートレーベル「KRK LAB」を立ち上げ、記念日の8月17日に「原点回避」をデジタルリリース。2022年1月16日より約3年ぶりとなる全国ツアー「きゃりーぱみゅぱみゅ 10th ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2022」をスタートさせる。