「山口県最古の温泉街」というスゴイ冠を持ちながら、話題に上がることが少なかった、長門湯本温泉。2015年に行われた人気温泉地ランキングでは86位。そして、150年以上続いた老舗旅館はバブル崩壊のあおりを受けて廃業……。
これではいかん!と長門市は星野リゾートにラブコールを送り、2020年3月に高級温泉旅館「界 長門」を開業するタイミングに合わせて、星野リゾートと長門市、次世代の地元旅館の経営者が三位一体となり、未来に向けたまちづくりをスタートさせました。
「界 長門」開業から1年半。いまいち表舞台に立てなかった長門湯本温泉は今、若者がふらっと遊びに来るような、センスの良い町へと変貌を遂げています!
1.清流・音信(おとずれ)川に沿うように広がる長門湯本温泉
JR新山口駅からのんびり車を走らせること約1時間。美しい音信川の流れに沿って旅館やお店が建ち並ぶ、長門湯本温泉に到着します。
ふと見れば、川の飛び石をぴょんぴょん飛ぶ子どもたち!自然に包まれた長門湯本温泉は、のんびりとした癒しのひとときを過ごすのにぴったりな場所。どこか故郷を感じさせるような懐かしさが漂います。
2.歩道の広さに驚き!
温泉街を歩くと、まず歩道の広さに驚きます。この歩道も、実は再開発プロジェクトの一環。2017年ごろから社会実験を重ねて、幅の広い「歩道」と「車道」を分け、そぞろ歩きしやすい道路を作り上げました。
開放感たっぷりの歩道を歩いているだけでも楽しい気分に。鼻歌交じりに、「次はどこ行こっかな~♪」と言いたくなります。
3.星野リゾートのどら焼き片手にそぞろ歩き♪
星野リゾートでは「界」ブランド初となる、宿泊者以外も利用OKのカフェスタンドをオープン。
お店の場所は「界 長門」に併設。「曙橋」のたもとにあることから、「あけぼのカフェ」という名前が付けられました。イートインスペースはなく、テイクアウトが基本。11:00~16:00の間、営業しています。
看板メニューは、パクっと食べやすいどら焼き。味は3種類あって、おすすめは、長門市山口特産「ゆずきち」のジャムと、地元で120年続く老舗和菓子屋「村岡湖月堂」の白あんと組み合わせた、ゆずきち味です。
ゆずきち味のどら焼きは、柑橘のフレッシュな香りが楽しめる、新感覚の和スイーツ!生地にもこだわっていて、焼き時間や温度を少しずつ変えながら、 毎日「美味しい」を更新し続けています。
<あけぼのカフェの基本情報>
住所:長門市深川湯本2229-1
定休日:不定休
4.ランチにおすすめの瓦そばの名店「柳屋」
「界 長門」の川向かい、築70年の木造アパートをリノベーションした「だいご長屋」は、ガーデン付きの複合施設。その1Fに、山口名物・瓦そば専門店の「柳屋」があります。
長年使い込まれた建物の風合いが、穏やかな空気を醸し出します。中に入ると、そこはシンプルかつおしゃれな空間!そのギャップに驚かされます。
ジュー、ジュー!大きな瓦で焼かれた「瓦そば」が運ばれると、そのインパクトに「わあ、スゴイ!」と歓声が沸き上がります。
「柳屋」では、茶そばの上に手作りの錦糸卵、新鮮な長門ネギがたっぷりのった瓦そばを提供。まずはそのまま食べたら、次にレモンとつけ汁をつけて。“味変”もお楽しみの一つです。瓦で焼かれた茶そばは、カリッとふっくら!思わず笑顔がこぼれるおいしさですよ。
<柳屋の基本情報>
住所:長門市深川湯本1325-1 だいご長屋1F
定休日:火曜
5.萩焼もおいしいケーキも楽しめる「カフェ&ポタリィ音」
「柳屋」のように、長門湯本温泉には古民家をリノベーションしたお店がいくつもあります。その第1号となるのが、こちらの「cafe&pottery音」。
店内には、江戸時代から続く、地元の萩焼を気軽に楽しめるようにギャラリーも併設。見るだけでなく、お気に入りの作品を購入できます。
カフェスペースは、おしゃれな店内だけでなく、音信川にせり出した開放的なテラス席もあります。雰囲気最高で、女子旅やデートにぴったり。
お店の名物は、オープン当初からある人気の「ゴルゴンゾーラのチーズケーキ」。ゴルゴンゾーラ特有の塩味と香りがしっかり味わえる、チーズ好きならマストなスイーツです。
<カフェ&ポタリィ音の基本情報>
住所:長門市深川湯本1261-12
定休日:水・木曜