お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也と有田哲平によるテレビ朝日系新バラエティ番組『くりぃむナンタラ』が10月(毎週日曜21:55~)よりスタートすることが30日、分かった。

  • 左から上田晋也、有田哲平=テレビ朝日提供

長きにわたりファンから支持されてきた「くりぃむシリーズ」から、13年ぶりにプライム帯全国放送の新番組が誕生する。現在深夜帯で放送されている『にゅーくりぃむ』(毎週火曜25:56~)がさらなる進化を遂げ、新たに生まれ変わるのが『くりぃむナンタラ』だ。

スーツでビシッと決めた上田が進行を務めることの多いくりぃむしちゅーだが、この番組では有田が進行し、上田が体を張るという逆転現象も。ほかではなかなか見られない「THE芸人」としてのくりぃむしちゅーを惜しむことなく披露する、純度100%のバラエティ番組を目指す。

また『にゅーくりぃむ』では、31日から3週にわたって「くりぃむさん! 夜10時台でこれやるべきです!」と題し、『くりぃむナンタラ』で復活させたい名(迷)企画のプレゼン大会を開催。深夜時代の常連・河本準一(次長課長)、徳井健太(平成ノブシコブシ)、くりぃむしちゅーを敬愛する芸能界随一のくりぃむ通・カカロニが、上田と有田がすっかり忘れてしまっている企画を掘り起こし、熱烈プレゼンを行う。

さらに、さまざまな場所に赴き、間違いを“ビンカンに”察知して見つけ出すことができるかを競う「ビンカン選手権」や、審判・有田のもと、上田が男性ゲスト陣とともにミニスカートを着用し、パンツが見えないよう陸上競技に挑む名物企画「ミニスカート陸上」、くりぃむしちゅーがタレントを遠隔操作する「人間インストール」、上田&有田が後輩芸人に遠隔操作され、体を張った仲良しコントを繰り広げる「こっそり楽屋選手権」など、根強い人気を誇る企画も22時台に向けて続々アップデートしていく。

上田は「僕らが学生時代や芸人になったばかりの頃って、誤解を生む言い方かもしれませんが……こういうくだらない、何の足しにもならない番組がいっぱいあったんですよ(笑)。そして、僕らはそういうのがやりたくて芸人になったんです。だからいまだに、こういうバカバカしくて何の足しにもならない(笑)、『デジタル放送でお送りする意味あるのか!?』という番組をやらせていただけるというのは、本当にありがたいことですよね」とくりぃむシリーズに感謝し、「60歳、70歳になってもこれができていたら『芸人になって、くだらないことをずっとやらせてもらってよかったな』と言える番組になるので、長く続けて、僕らの金字塔になればいいなと思います」と意気込んだ。

有田は「僕らが海砂利水魚からくりぃむしちゅーに改名して、初めてのレギュラー冠番組が『くりぃむナントカ』なんですよ。深夜から始まって夜11時台へ、そして一旦お休みした時にも『いつかまたこんな番組をやりたいね』と熱く語っていたんですが、スタッフの皆さんが一生懸命頑張ってくださって、数年後に深夜でひっそりと『SOFTくりぃむ』が始まりました。そこから名を変え品を変え、『GORIGORIくりぃむ』『GARIGARIくりぃむ』『GURIGURIくりぃむ』……と、いろいろあって『くりぃむナンチャラ』になり、これが長く続いたんですよね。そして今の『にゅーくりぃむ』、次の『くりぃむナンタラ』になるわけですから、すごく歴史があるシリーズで、本当にいろんな思いが詰まっています。ずっと見てくださっているファンの方もいらっしゃいますし、僕らの思い入れも相当強いので、引退するまで続くような番組にしたいですね」と思い入れを語る。

『くりぃむナントカ』に始まり、深夜のくりぃむシリーズも担当してきたテレビ朝日の小田隆一郎ゼネラルプロデューサーは「今回お2人のバラエティ番組が、より多くの方々に見て頂ける時間帯で放送できるのは、本当に感慨深く感じております。今やテレビで見ない日はない、というほどお茶の間の顔になったくりぃむのお2人ですが、この『くりぃむナンタラ』ではストイックにお笑いに向き合う“芸人・くりぃむしちゅー”の姿が存分に楽しめると思います」と自信を覗かせ、「私たちは、お2人が生み出す笑いに魅了され、収録現場で腹を抱えながら爆笑し、あっと言う間に10年以上、一緒にお仕事をさせてもらって来ました。その情熱はもちろん今も変わりません。新番組『くりぃむナンタラ』には、古くから携わってくれているベテランスタッフや、新しい価値観を持った若手スタッフが集結しました。みんなが一丸となって、くりぃむさんと一緒に新しいバラエティ番組を作って行こうと、期待に胸を膨らませています!」とアピールした。

なお、同枠で放送していた『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』は9月をもって放送終了となる。