スマートフォンが普及した現在では、ソーシャルゲーム(基本無料の課金型ゲーム)をしたことがある方も多いのではないでしょうか。実際、手軽に利用できるソーシャルゲームは男女問わず、多くの人にプレイされています。
そんなソーシャルゲームですが、どのくらいの人が課金をしていて、どのくらいのお金をかけているか気になりませんか?
今回、ソーシャルゲームをプレイしたことがある20代~70代の男女515名を対象に「ソーシャルゲームに課金をしたことがあるか?」「ひとつのソーシャルゲームに課金した最高額はいくらか?」というアンケートを調査をしました。また「ゲームに課金した目的」という調査も実施しましたので、ぜひご覧ください。
調査期間:2021年8月4日~12日
調査方法:ネットリサーチ
調査対象:ソーシャルゲーム(基本無料の課金型ゲーム)を利用したことのある20代~70代の男女515名
実施:ポート株式会社(マネット編集部)
全体の97.7%の方がソーシャルゲームに課金したことがある
ソーシャルゲームをしたことがある人の中で「ソーシャルゲームに課金したことがある」と回答した人は、なんと97.7%(503名)にも上りました。
プレイしたことのあるほとんどの人が、ソーシャルゲームに課金した経験があると言っても過言ではないでしょう。
ひとつのゲームの最高課金額は1円~5,000円が多い
「ソーシャルゲームに課金したことがある」と回答した503名に「ひとつのソーシャルゲームに課金した最高額はいくらですか?」という質問をしたところ、「1円~5,000円」という回答が最も多くなりました。(231名:44.9%)
課金額が大きくなるごとに人数は減ってきますが、興味深いことに100,001円以上使った方は30,000円~100,000円の各項目よりも増えて45名(8.7%)もいました。
課金した目的は金額によって異なる
1円~5,000円と回答した方(少額課金)の中には、続きのストーリーやゲームの制限を開放するために課金する人が多く見られました。
・課金しなければ続きのステージ(ストーリー)が出来ないため、課金をした。(30代 女性 1円~5,000円)
・ゲームを続けたかった。体力がなくなるとゲームができなくなるので、体力を回復させるため。(30代 男性 5,001円~10,000円)
一方、大きな額を課金している人は、「期間限定のアイテムやレアなキャラクターを手に入れて、強くなりたい」という人が多く見られます。
・当時ギルドのサブリーダーをしており、ある程度の実力を持っておきたかったので、強いキャラが欲しかった。(30代 女性 50,001円~80,000円)
・イベント上位に入り、メンバーのリアル特典を手に入れるために課金をした。ランキングのトップ100に入りたかった。(20代 男性 50,001円~80,000円)
・最高レアのアイテムを手に入れることによって、周りとの差を広げて高順位に入りたかったから。(20代 男性 80,001円~100,000円)
82.3%が課金して目的が達成できた
課金したことがある人(503名)の中で「課金をして目的を達成できた」と回答した人は、418名(82.3%)となりました。課金した多くの人が、目的を達成できているようです。
一方、「目的が達成できなかった」と回答したほぼ全ての人は、強いアイテムやキャラクターが目的で課金していますが、少額の課金(1円~5,000円)となっています。
少額課金では、目当てのアイテムやキャラクターはなかなか当てられないことが分かりますね。
課金のしすぎには注意しよう
ちなみに、課金した人の中には、途中で課金をやめられなくなってしまう人も見受けられました。
・一番欲しいアイテムがガチャにあったから。中途半端に課金すると損をするという気持ちになった。自己満足だと思う。(40代 女性 50,001円~80,000円)
・好きなキャラクターが実装されて、どうしても欲しかった。一定額以上課金すると必ず当たるシステムがあり、「あと少し課金すれば好きなキャラが手に入る」と思ったらどんどん課金していた。(20代 女性 50,001円~80,000円)
このように途中で課金をやめられなくなるのは、コンコルド効果という心理現象によるものです。
■コンコルド効果
課金・投資を進めると損失が出ると分かっていても、これまでに課金した分を惜しみ、課金を継続してしまう心理現象。埋没費用効果の別称で、ファイナンスや経済学でもよく使われる。
ソーシャルゲームの課金は一度始めてしまうと、やめられなくなってしまうことも珍しくありません。
気軽に遊ぶことができるソーシャルゲームですが、課金をするときはしっかりと自制心を持って、「課金はここまで(この金額まで)」と決めておくと良いでしょう。