6.夏だけのお楽しみ。無料で楽しめるご当地かき氷
チェックイン後の嬉しいサービスが、こちら。毎年、「界」で行われている夏限定の「ご当地かき氷」。2021年はコロナ禍で影響を受けた氷専門店を応援するため、高品質な氷「純氷」を使用。例年に比べて、氷がバージョンアップしています。
「界 長門」のかき氷は、夏みかんのシロップをかけて。夏にぴったりなさっぱりとした味わいですよ。
7.アルカリ度の高さは「界」No.1!美人の湯を満喫
それでは、お楽しみの温泉へ入りましょう。浴槽は、内風呂が2つと露天風呂が一つ。内風呂の小さい方の浴槽は、源泉を37度に加温したぬる湯。循環せずかけ流しているので、お湯の鮮度は抜群です。
さらに、アルカリ度の高さはpH9.9で、「界」ナンバーワン。クレンジング効果が高い美人の湯で、ぬる湯好きな女性にはたまりません……!
湯上がりに、川沿いのテラスで夕涼みができるのも「界 長門」の特徴。川のせせらぎを聞きながら、自然のクーラーで火照った体を冷ませば、身体も心もリラックスできます。
湯上がり処では、さっぱりとした夏みかんジュースのほかに、時間限定で萩の地酒「ROOM」も提供しているんです!美味しい地酒は心の洗濯。酒好きにとっては、うれしすぎる計らいですよね(時期により、提供時間や内容が異なります)。
やっぱり温泉の後はビールだよね、という方は夏季限定の「至福の湯上がりビール」&「至福の湯上がりノンアル」を利用してみて。
こちらは有料ですが、界オリジナルのクラフトビールに、長門流唐揚げ(ガーリックパウダーを唐揚げにまぶす)が一緒に楽しめ至福のセット。キンキンに冷えたビールと香ばしい唐揚げで、気分は上げ上げです!
8.夏の疲れを癒してくれる、川床が誕生
夕涼みスポットでもう一つおすすめなのが、2021年5月に完成したばかりの川床。4基のうち、2基は星野リゾート専用。ひんやり涼しい川風が夏の疲れを癒してくれますよ。
9.山口の食材と伝統工芸を融合させた、季節の特別会席
いよいよ、お楽しみの夕食タイム。「界 長門」の夕食は、食事がおいしのはもちろんのこと、見た目の飾り付けもワクワクする要素の一つ。宝楽盛りで使われている桶は、山口の桶職人・坂村晃さんが作ったもの。伝統工芸品を愛でながらいただくお会席料理は、SNS映えもバッチリ。おいしい!きれい!をみんなにシェアしたくなります。
瓦を調理器具として使うのも、山口県の特徴です。この日のメインディッシュは、山口県産の和牛や長州地鶏を石州瓦で焼く、瓦焼き。他県民からすると、「えっ、瓦?なぜ?」と不思議に思いますが、瓦は熱を加えることで遠赤外線効果が発生し、食材の旨みを閉じ込めてふっくら焼き上げるのだとか。
特にお肉の美味しいこと!!瓦で炊いたご飯の上にオンすれば、お腹いっぱいのはずなのに、一口、また一口と進んで、箸がとまらなくなります。
10.心落ち着く、極上の「赤間硯」を使った書道体験
夕食後は、山口の文化を体験できるご当楽「大人の墨あそび」に参加しました。
書道で使う硯は、山口県の伝統工芸品「赤間硯(あかますずり)」。この硯は職人さん自ら坑内に入って火薬を使った採石を行い、削り磨き上げるそうです。美しい「赤間硯」は、まるで芸術品のよう!
「赤間硯」は粒子が細かく、軽い力ですっと擦れます。墨を擦った後は、好きな文字を書いて、「界 長門」の印章を押したら完成。
墨の香りにはリラックス成分も含まれるため、懐かしさとともに癒しも感じられます。書に集中することで、イライラがすっかり解消されてスッキリ。癒しとストレス解消が同時に叶う、貴重な体験でした。
11.朝の川床で行う、気分爽快なエアー筆体操
朝一番のお楽しみは、風が吹き抜ける川床で行う「朝のご当地体操」。この体操は、大きな筆を持ったつもりで「いろはにほへと」を書いていく、いわゆる“エアー筆体操”です。後半にいくにつれハードな動きになっていきますが、最後までやりきると、ガチガチだった関節がすみずみまで伸びていくよう!しっかり深い深呼吸をしながらストレッチを行うので、体も心も自然に整っていきます。
12.かまぼこのおいしさに感動する朝ごはん
朝ごはんも盛りだくさん。山口県はかまぼこも有名で、高級魚のエソを使ったかまぼこの食べ比べができます。
1つはツルン、もう1つはもっちっと。かまぼこって、みんな同じだと思っていたけど、弾力も舌触りも全然違う!朝から衝撃的に美味しいかまぼこを食べて、視野がぐ~んと広がった気がしました。
13.私だけの「赤間硯」を作る貴重な体験
旅の最後に行ったのは、「界 長門」ならではの貴重な体験。事前に予約しておけば、あの「赤間硯」を自分で作ることができるんです。
教えてくれたのは、山口県指定無形文化財保持者に指定された作硯家(さくけんか)の日枝 陽一さん。一から削るのではなく、あらかじめ日枝さんが大まかな形状に整えてくれているので、そこまでハードな作業はありません。
「石を削るなんて、固くて大変そう!」と思われるかもしれませんが、「赤間硯」はもともと堆積岩(泥が固まって出来たもの)。意外と柔らかく、女性でも簡単に削れます。
ジョリジョリ……と削れる音が心地良い!ゆっくりと五感を石に集中させて、削っていきます。
日枝さんの匠の技を、すぐ間近で眺められるのも、この体験のすごいところ。日枝さんが躊躇なく削る「ザクザクッ……」という豪快な音とアグレッシブな動きに驚きです!
硯を削った後は、ペーパーと砥石で磨き、いったん体験は終了。あとは日枝さんが漆を塗って、自宅まで郵送してしてくれるとのこと。硯が到着するのを楽しみに待ちます。
数日後、「赤間硯」が自宅に到着。大喜びで荷物を開けると、桐箱の中から、丁寧に収められた「赤間硯」が出てきました。硯はしっとりやわらかい質感と相まって、すっと手に馴染みます。一緒に入っていた砥石でメンテナンスすれば、一生使えるのだとか。
800年の歴史と伝統を持つ「赤間硯」が我が家に!しかも世界にひとつだけの特別感がより満足度を高めてくれます。
<温泉、歴史、文化すべてがそろった穴場の宿>
「界 長門」は様々なお楽しみが散りばめられ、モダンな侘び寂びがギュッと詰まった極上の宿。筆者が訪れたのは、初夏の新緑が美しい季節でしたが、春になると目の前の桜が咲き乱れ、お花見気分でくつろげるのだとか。春夏秋冬。季節の移り変わりとともに、何度でも訪れたくなるステキなお宿でした!