セコムは8月18日、「防災に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は7月9日~10日、全国の20代以上の500名を対象に、インターネットで実施した。

  • 今後の災害の増加や被害が拡大する可能性

今後の災害増加や被害拡大の可能性の有無について尋ねたところ、「どちらかといえばそのように思う」(54.8%)、「そのように思う」(35.8%)の合計が90.6%だった。災害の増加や被害の拡大を懸念する人の割合が2012年の調査開始から初めて9割を超えた。性年代別では、20代女性が96.0%と最も高い。

防災対策をしているか聞くと、51.6%が「対策をしている」、48.4%が「していない」と答えた。性年代別でみると、「対策をしている」と答えたのは60代以上の女性(66.0%)が最も高く、60代男性(42.0%)が最も低かった。

  • 防災対策の有無

何らかの防災対策をしている人に、どのような対策をしているか尋ねると、最も多い回答は「一定量の食料・生活用品の日常的な備蓄(ローリングストック)」(67.4%)で、「非常持ち出し袋の用意」(62.8%)など備蓄品の用意をしているという回答が6割を超えた。

一方、「ハザードマップなどで危険エリアや避難場所を確認している」(42.2%)、「テレビや食器棚等への転倒防止器具の設置」(37.2%)など、災害時に備えた情報収集や設備を導入する対策を行っている人は半数に満たなかった。

  • 具体的にどのような防災対策をしているか

防災対策をしていない人にその理由を聞くと、「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから」(50.8%)が最も多く、次いで「住んでいる地域でほとんど災害が起こらないから」(29.3%)、3位「対策のための手続きや準備が面倒だから」(25.6%)となった。

  • 防災対策をしない理由