暑い夏に食べたい、みずみずしくて甘い「桃」。実はもちろん美味しいですが、食べた後に残る皮や種で、簡単にフルーツティーが作れるのです。

「桃がきれいに剥けなくても、その分フルーツティーが美味しくなると思えるのも良い点」とツイートで紹介するのは、埼玉県所沢市で「お茶の平岡園」を営むお茶農家・平岡忠仁さん(@hiraokaen)。

桃を食べるのがさらに楽しみになりそうな「桃フルーツティー」の作り方とは…?

[桃フルーツティーの作り方] 桃を剥いて食べます。残った種と皮、水、紅茶10gほどをフィルターインボトルに入れます。あとは冷蔵庫で寝かすだけ。美味しい桃も食べられて、フルーツティーも飲めるから2度美味しい 桃がきれいに剥けなくても、その分、フルーツティーが美味しくなると思えるのも良い点(@hiraokaenより引用)

  • (@hiraokaenより引用)

「桃を剥いて食べます」と思わず突っ込みたくなる内容から始まるこのレシピ、美味しく食べた後は、残った種と皮に水と紅茶を入れて寝かせるだけという簡単さです。

寝かせる時間の目安を投稿者の平岡さんに伺ったところ、「最低4時間ほどで抽出されますが、出来れば8時間くらいは欲しいところです。水出しは長時間抽出しても渋くならないので、夜寝る前に作って、翌日の朝〜晩、どのタイミングで飲んでも美味しくいただけると思います」とアドバイスをいただきました。水出しをすると、カフェインも少ないお茶になるそう。

このレシピを見て「早速作ってみました」というリプライや引用リツイートを投稿する方も。アールグレイや和紅茶、カモミールティーなど、みなさん好みのお茶で試しているようです。

なお茶農家の平岡さんは、日本三大銘茶のひとつ・狭山茶を使った「和紅茶」も作られているそう。渋みが少なく、甘い香りと味わい、喉越し爽やかで後味がスッキリとした「三富紅茶ブレンド」と、蔵で7年間熟成させたまろやかで深みのある味と香りが特徴の「熟成和紅茶」を手掛けています。実は緑茶も紅茶も烏龍茶も、発酵度合いの差に違いがあるだけで、原料のお茶の葉は同じもの。狭山茶で作られた紅茶、どんな味なのか気になりますね。

実際に作ってみた!

簡単な「桃フルーツティー」、筆者も試しに作ってみました。

桃はSNSで見かけた「切れ目を入れて、熱湯にくぐらせた後氷水で冷やす」という方法を試してみました。ツルッと向けて良い感じ。

桃を美味しくいただいた後、種と皮を、水と紅茶とともに浸けて冷蔵庫へ。熱湯を使わずに作れるのも、暑い時期には嬉しいポイント。どんな味になるのか楽しみです。なお、フィルターインボトルの代わりに紅茶パックで作ってみました。

一晩寝かせて完成! しっかりと紅茶の色も香りも出ています。

ひんやりと美味しい「桃フルーツティー」は、華やかな紅茶の香りのなかに、甘い桃のフレーバーがほんのりと香る優しい味わい。桃の果肉を加えてみたり、甘さがほしい方はシロップを足しても良いかもしれません。また、きれいに剥けず、果肉が残った皮のほうが、より桃の味わいは強く出そうな印象を受けました。

種や皮そのまま捨ててしまう前に、もう1度楽しめる「桃フルーツティー」。この夏、桃を食べたらぜひ試してみてはいかがでしょうか。