クロス・マーケティングは8月10日、「新型コロナウイルス生活影響度調査」の結果を発表した。調査は7月30日~8月1日、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500名を対象にインターネットで行われた。

  • 新型コロナウイルスに対する不安・ストレス度

    新型コロナウイルスに対する不安・ストレス度

同調査は、2020年3月12日~13日の第1回調査から定期的に実施されており、21回目となる今回は、東京オリンピック開幕から1週間経ち、全国の新規感染者数が初めて1万人を超え過去最多数を更新し続けていた時期に行われている。

その結果、「直近1週間の不安度」は7p増の42%、「将来に対する不安度」は5p増の53%、「直近1週間のストレス度」は2p増の44%と、いずれも先月より増加に転じた。

項目別にみても、ほぼ全項目において増加。特に、「重症患者増加による病床逼迫」は6p増と他の要素より不安度の高まりが目立つ結果に。この1年間の傾向をみると、各地で感染者数が過去最多を更新し続ける一方で、不安度・ストレス度は大きな上昇となっておらず、高齢者へのワクチン接種率の高まりやオリンピック開催中であること、そしてコロナ慣れが響いているとうかがえた。

  • コロナ禍による食生活行動の変化

    コロナ禍による食生活行動の変化

続いて、普段実施している行動を聴取し、コロナ禍前(2020年1月以前)との増減を確認したところ、コロナ禍により増えた行動は、食材やお店を選ぶにあたり、「ストックできる食材を選ぶ」「応援したい店・販売者の食材を購入」「オンラインで食品を購入」をする人が増加。また、食事の仕方としては、「オンラインでの飲み会やランチに参加」「家族や友人と食べていてもシェアをしない」「料理のレパートリーを増やす」がコロナ禍をきっかけに増えていることがわかった。

  • ワクチン接種による外食・会食への意識

    ワクチン接種による外食・会食への意識

コロナ禍の生活中に購入した調理家電は、 「電子レンジ・オーブンレンジ」「炊飯器」「オーブントースター・トースター」「ジャーポット・電気ケトル」など、 日常的に使う家電があがった。 購入理由は「壊れた・買い替えが必要」「機能性・性能のよいものが欲しい」「料理をラクにしたい」「家でも美味しい食事をしたい」の声が多い。 コロナ禍の食生活でやってみてよかったことを自由回答で聞いたところ、 「まとめ買いをすることにより食費の節約につながった」「冷凍・レトルト食品をストックし活用している」「料理のレパートリーが増えた」「免疫力アップのための食事で体調がよくなった」などの声が寄せられた。

次に、ワクチン接種の有無と外食に対する抵抗感について聴取したところ、複数人の会食は「ワクチンを接種しても抵抗感がある」が66%と高く、特に、40~60代女性では7割を超えた。一方、1人での外食は「ワクチンを接種しても抵抗感がある」が50%、「ワクチン接種に関係なく抵抗感はない」が22%と、やや低い結果となった。