女優の永野芽郁が主演を務める映画『そして、バトンは渡された』(10月29日公開)の場面写真が3日、公開された。

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    永野芽郁

同作は瀬尾まいこによる同名小説の実写化作。血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった森宮優子(永野)は、わけあって料理上手な義理の父親・森宮さん(田中圭)と2人暮らし。卒業式でピアノを弾く『旅立ちの日に』を猛特訓中で、将来のこと恋のこと友達のことなど悩みを抱える。そして、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花(石原さとみ)は、泣き虫な娘のみぃたんに精一杯愛情を注ぎ共に暮らしていたが、ある日突然娘を残して姿を消してしまう。全く違う2つの物語が繋がったとき、驚きとともに、感動が訪れる。

永野が演じる優子は、以前から「実写化したら芽郁に演じて欲しい」と母親に言われていたというエピソードもあるキャラクター。永野にとって思い入れのある役どころだけあり、複雑な家庭環境ながらも前向きに自分の人生を歩んでいく優子を等身大の魅力で演じている。また田中が不器用ながらも優子のためにいつも一生懸命な父親・森宮さんを演じたカットも公開され、実の父親同然に優子へ愛情を注ぐ森宮さんの暖かい眼差しが写し出された。キャリア初の母親役となる石原のカットでは、男を誘惑するかのように妖艶な笑みを浮かべる梨花の姿が。まさに魔性の女そのものといった風貌で、母親の影が一切見えない梨花となっている。同作のムビチケカードが13日より全国の上映劇場で発売されることも決定した。

さらに、「2021 文春文庫 秋 100 ベストセレクション」のイメージキャラクターに永野芽郁が決定。「秋 100 ベストセレクション」は読書の秋にあわせて、文春文庫のラインナップからおすすめの銘柄をピックアップして例年行っている文庫フェアで、本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』が今年の目玉作品のひとつであることから、本作とコラボすることになった。

祖父の影響で子どもの頃から本が傍にあり、本屋さんも好きで仕事の空き時間にはよく足を運んでいるという永野は「単純に本を読むということが好きなので『皆さんも本を読みましょうね』とか『好きな本はなんですか』と問いかける存在になれるのはすごく嬉しかったです。本屋さんはその1日を活気づけるところでもあるので、そこに自分の姿があると考えると、ちょっと恥ずかしい気持ちもありながらも、堂々と本屋さんに行ける気もして嬉しいです」とコメントしている。キャンペーンは「心をつなぐ、本がつなぐ。」というコンセプトのもと、9月1日より順次書店店頭で開催され、期間中は小冊子をはじめ店頭用パネル、ポスター、文庫のオビなどのビジュアルが展開される。