エンターテインメントの世界では次々と韓国から話題の映画や人気アーティストが登場するなど、世界中で韓流ブームが巻き起こっています。ドラマも根強い人気がありますが、数々の国際的な映画賞を受賞するなど、韓国映画も世界から熱い注目を浴びています。

本記事では、そのなかでも「サスペンス&ホラー映画」をピックアップ。日常に潜む恐怖から、パンデミックの恐怖、スリルのなかにも家族の情が感じられる作品など、どれも見ごたえたっぷりです。

今回はマイナビニュース男女会員504人に、韓国映画に関するアンケートを実施。数ある作品のなかから、「もっともよかったサスペンス&ホラー作品」とその理由について聞いてみました。

韓国のサスペンス&ホラー映画を視聴したことはありますか?

「はい」(21.2%)
「いいえ」(78.8%)

調査の結果、マイナビニュース会員のうち韓国のサスペンス&ホラー映画を視聴した人は21.2%でした。王道のラブストーリーやヒューマンドラマ、アクションなどに比べ、サスペンスやホラーを観る人は、少数派なのかもしれませんね。

続いて、サスペンス&ホラー映画を観たことがあると答えた人に、もっともよかった作品を教えてもらいました。ランキングは次のようになっています。

  • おすすめ韓国のサスペンス&ホラー映画を一挙公開

    おすすめ韓国のサスペンス&ホラー映画を一挙公開

韓国のサスペンス&ホラー映画のおすすめランキング

  • 1位『パラサイト 半地下の家族』(2019年公開/29.8%)
  • 2位『ボイス』(2002年公開/9.6%)
  • 2位『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年公開/9.6%)
  • 4位『母なる証明』(2009年公開/5.3%)
  • 4位『殺人の告白』(2012年公開/5.3%)
  • 6位『親切なクムジャさん』(2005年公開/4.3%)
  • 6位『黄泉がえる復讐』(2017年公開/4.3%)
  • 8位『華麗なるリベンジ』(2016年公開/3.2%)
  • 8位『お嬢さん』(2016年公開/3.2%)
  • 8位『LUCK-KEY/ラッキー』(2016年公開/3.2%)
  • 8位『犯罪の女王』(2016年公開/3.2%)
  • 8位『哭声/コクソン』(2016年公開/3.2%)

ここからは、これらの作品を選んだ理由を作品ごとに紹介していきます。

1位『パラサイト 半地下の家族』

  • 『パラサイト 半地下の家族』 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

    『パラサイト 半地下の家族』 (C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

"半地下住宅"に暮らす貧しい4人家族のキム一家は、ある出来事がきっかけで、次第に裕福なパク家に取り入っていく。2つの家族に待ち受ける運命とは……。

出演/ソン・ガンホ、チャン・ヘジン、チェ・ウシク、イ・ソンギュン、パク・ソダム
監督/ポン・ジュノ
公開年/2019年

・「色々と予想外の展開で楽しめた」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「洋画より韓国映画の方が邦画に近くて、怖さを感じた」(41歳女性/その他/その他・専業主婦)
・「場所の設定に哲学的な印象を受けました」(51歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)
・「内容的に考えるところがあった」(67歳男性/教育/公共サービス関連)
・「飽きさせない、よくできたストーリーだと思う」(50歳女性/人材派遣・人材紹介/その他・専業主婦等)
・「日本のホラ-映画とは捉える視点が少し違っていたので、斬新な感覚で見られました」(50歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ストーリーに引き込まれ最後に意外性がありおもしろかった」(44歳男性/サービス(その他)/その他技術職)
・「韓国の社会の闇を垣間見れたのでおもしろかった」(61歳男性/フードビジネス(総合)/IT関連技術職)
・「パラサイトは地下の薄暗いところでほとんどの映像が成り立っていますが、内容もおもしろく役者も名優なので印象的な映画ですね」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「伏線の張り方や暗に示している事実との関連を知るとよりおもしろい」(43歳男性/官公庁/公共サービス関連)
「予想だにしないラストの展開だったので非常におもしろかった。猟奇的な父親の顔が今でも鮮明に覚えている」(42歳男性/専門店(インテリア関連)/事務・企画・経営関連)

2位『ボイス』

携帯電話をテーマにしたホラー映画。携帯電話の番号を変えた主人公は、以前にその番号を使っていた人が謎の死を遂げていたことを知る。自分の娘もその電話に出てからおかしくなってしまい……。

出演/ハ・ジウォン、キム・ユミ、チェ・ウジェ、チェ・ジヨン、ウン・ソウ
監督/アン・ビョンギ
公開年/2002年

・「怖いです」(45歳男性/ゲーム・アミューズメント製品/その他・専業主婦等)
・「おもしろかった」(27歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「全体的におもしろかった」(61歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「意外性がありおもしろかった」(70歳男性/農林・水産/その他・専業主婦等)
・「ストーリーがいい」(34歳女性/農業協同組合(JA金融機関含む)/営業関連)
・「スタイリッシュで好き」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)

2位『新感染 ファイナル・エクスプレス』

時速300㎞以上で走行する高速鉄道の車内で謎の感染爆発が発生。狂暴化する感染者が増えるなか、出産間近な妻と夫、高校生の恋人同士、父と幼い娘は無事に終着駅にたどりつけるのか?

出演/コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク、キム・スアン、チェ・ウシク
監督/ヨン・サンホ
公開年/2016年

・「ゾンビ描写が新鮮でよかった」(44歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「列車内でゾンビに襲われる話でハラハラドキドキして楽しめた」(58歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「ホラーいっぱいで親子愛や他人との関わりなどが盛りだくさんでおもしろかった」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「おもしろかった」(63歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「日本映画よりおもしろい」(58歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

4位『母なる証明』

記憶力が弱いトジュンは漢方薬店を営む母と2人で暮らしていた。ある日、町で凄惨な女子高生殺人事件が発生し、トジュンは殺人容疑で逮捕されてしまう。母は息子の無実を信じ、自らの手で事件を解決しようと奔走する……。

出演/キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
監督/ポン・ジュノ
公開年/2009年

・「よかった」(78歳男性/農林・水産/技能工・運輸・設備関連)
・「サスペンス&ホラーだけど母親の息子への愛で感動したし涙した。母親役の演技力がすごかった」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「緊迫感があってとてもよかった」(49歳男性/半導体・電子・電気機器/メカトロ関連技術職)

4位『殺人の告白』

10人もの女性が犠牲となった連続殺人事件。未解決のまま15年の時が過ぎ、時効を迎えた。しかし時効成立後、「私が殺人犯です」と男が名乗り出る。事件の全容を記した衝撃的な内容の本の出版と美しいルックスで、彼は一躍スターになるが……。

出演/パク・シフ、チョン・ジェヨン、キム・ヨンエ、チョ・ウンジ
監督/チョン・ビョンギル
公開年/2012年

・「よくできていたから」(44歳男性/その他/その他・専業主婦)
・「最後の展開が意外でハラハラした」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「とてもよい」(55歳男性/化粧品・医薬品/営業関連)
・「おもしろいです」(24歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「怖かった。見入ってしまうおもしろさもあった」(48歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)

6位『親切なクムジャさん』

子どもを人質に取られ、無実の罪を認めて刑務所に服役するクムジャ。彼女は誰にでも優しく接することから「親切なクムジャさん」と呼ばれていた。しかし、刑期を終えた彼女は、自分を陥れた真犯人への復讐の準備を進めていく……。

出演/イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス
監督/パク・チャヌク
公開年/2005年

・「主演女優がよかった」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「日本の映画にない情念を感じた」(50歳男性/その他/営業関連)

6位『黄泉がえる復讐』

世界中で何者かに命を奪われた人間が復活し、犯人に報復するという驚くべき現象が各地で多発していた。かつて強盗に殺された母親が"犠牲復活者"として復活し、検事のジンホンに襲い掛かってくる。ジンホンは母を殺した疑いを掛けられることに……。

出演/キム・レウォン、キム・ヘスク、ソン・ドンイル、チャン・ヨンナム、チョン・ヘジン
監督/クァク・キョンテク
公開年/2017年

・「ストーリーがおもしろくてさらに怖い」(38歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「こわくて震えた」(38歳女性/通信関連/営業関連)
・「臨場感がありますからね!」(49歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)

8位『華麗なるリベンジ』

仲間の裏切りにより、身に覚えのない殺人容疑で服役することになった熱血検事と、前科9犯のプロ詐欺師がタッグを組み、2人で刑務所の中から"華麗なる復讐"を遂げていく。

出演/ファン・ジョンミン、カン・ドンウォン、イ・ソンミン、パク・ソンウン
監督/ イ・イルヒョン
公開年/2016年

・「日本的な強さと違う強さを感じた」(31歳男性/輸送用機器(自動車含む) 技能工・運輸・設備関連)

8位『お嬢さん』

舞台は日本統治下の1939年の朝鮮半島。莫大な財産を持つ華族のお嬢さんと、その財産を狙う詐欺師、詐欺師の手先としてその家に派遣されたメイドの少女の行く末を描く。サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案にしたサスペンス。

出演/キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
監督/パク・チャヌク
公開年/2016年

・「原作に興味を持って観てみた」(57歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「楽しかった」(44歳男性/その他メーカー/営業関連)
・「サスペンスのお約束が少なかったから」(55歳男性/その他/その他・専業主婦等)

8位『LUCK-KEY/ラッキー』

内田けんじ監督の日本映画『鍵泥棒のメソッド』をリメイクした韓国版。銭湯で転んで記憶喪失となった殺し屋と、彼になりすました売れない役者が巻き起こす騒動を描く。

出演/ユ・ヘジン、イ・ジュン、チョ・ユニ、イム・ジヨン
監督/イ・ゲビョク
公開年/2016年

・「おもしろかった」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「日本の作品はつまらない。はまった」(51歳男性/その他/その他・専業主婦等)

8位『犯罪の女王』

息子の下宿先の高額な水道料金に納得がいかない母親が、その原因を探るべく下宿先にかけつける。謎を探るうち、下宿先で起きた恐ろしい事件にたどりつく。

出演/パク・チヨン、チョ・ボクレ、ホ・ジョンド、イ・ソム
監督/イ・ヨソプ
公開年/2016年

・「独特の視点、切り口」(71歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「とても怖さはありますが、おもしろいなと思いました」(33歳女性/その他/販売・サービス関連(小売・フード・旅行・ホテル・エステ他)

8位『哭声/コクソン』

韓国の平和な田舎村に突然訪れた謎の日本人。彼に関する謎めいた噂が広がるにつれ、村では自分の家族を残虐に殺すという凶悪な事件が続出するようになる。日本の俳優・國村隼が怪演を見せる。

出演/クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、チョン・ウヒ
監督/ナ・ホンジン
公開年/2016年

・「キャストもよかった」(52歳男性/銀行/営業関連)
・「とてもおもしろかった」(41歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「かなり怖かった」(56歳男性/建設・土木/営業関連)

韓国サスペンス映画まとめ

マイナビニュース会員に「もっともよかった韓国のサスペンス&ホラー作品」について聞いたところ、1位に選ばれたのは『パラサイト 半地下の家族』でした。

同作は第72回カンヌ国際映画祭において、韓国映画初となるパルムドールを受賞。さらに第92回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞するなど高い評価を得た作品です。2位に約20ポイントと圧倒的な差をつけての首位となったのも納得の結果と言えるでしょう。

2位は携帯電話をテーマにした『ボイス』と『新感染 ファイナル・エクスプレス』(9.6%)が同率でランクインしました。『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、列車内でパンデミックが起こり、感染者が狂暴化していくという恐怖を描いたもの。2016年の作品ですが、コロナ禍の現在、感染症やパンデミックはとても身近なテーマであることから、鑑賞する人が増えているのかもしれませんね。この「新感染」シリーズはこれまで3作公開されています。

ランクインしている作品は、サスペンスやホラーというジャンルながらも親子愛や家族愛が盛り込まれているものも目立ちます。1位の『パラサイト 半地下の家族』、2位の『新感染 ファイナル・エクスプレス』はもちろん、息子の冤罪を信じて戦う『母なる証明』(4位)、娘を人質に取られて収監された女性を描いた『親切なクムジャさん』(6位)、息子のために奔走する母を描いた『犯罪の女王』(8位)など。ヒューマンドラマとしても見ごたえがありそうです。

8位の『哭声/コクソン』には、日本の俳優・國村隼が出演しています。重厚な存在感を放つ彼の演技には、絶賛の声も多く集まりました。人によってさまざまな解釈があるようなので、友達や家族とともに鑑賞してみてもいいかもしれません。

『ボイス』は、2002年とおよそ20年前の作品ですが、近年公開の作品を押さえ、2位にランクインする結果となっています。今は劇場公開が終わったあとからでも、動画配信サービスなどを利用して多くの作品が鑑賞できます。過去の名作から最近の話題作まで見比べて、お気に入り作品を発掘してみてはいかがでしょうか。

調査時期: 2021年6月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計504人
調査方法: インターネットログイン式アンケート