――映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』では、介人、セッちゃん、ガオーン、マジーヌ、ブルーンが『仮面ライダーセイバー』の“物語”に入るとのことですが、セイバー/飛羽真たちの拠点・ノーザンベースのセットに赴いたとき、どんな思いを抱きましたか。

天井が高くて、すてきなセットだなあって(笑)。『機界戦隊ゼンカイジャー』とは空気感がぜんぜん違いましたけど、どんなところでもゼンカイジャーらしさを出していこう!という気持ちで乗り込んでいきました。映画で一番初めに撮影したのは、ノーザンベースに現れた介人が「わぁっ!!」と大声を出して驚くシーンでした。このリハーサルのとき、たぶん『仮面ライダーセイバー』にはこんな大きな声を出す人がいなかったのか、周りのキャストたちがみんな僕の声で「ビクッ」となってたのが面白かったです(笑)。『機界戦隊ゼンカイジャー』では、誰もがワイワイと騒いでいて、常にうるさいですから。『仮面ライダーセイバー』の世界でも、『機界戦隊ゼンカイジャー』で飲み込んでいくぐらいの勢いで取り組みました。その後『西遊記』の世界にブレイズ/倫太郎(演:山口貴也)たちと一緒に乗り込むのですが、とにかく個性の強烈なゼンカイジャーチームと付き合うことになって、大変だったんじゃないかと思います(笑)。

――『西遊記』の世界では、介人もいつもの衣装から中華風の衣装になりましたね。

『西遊記』パートはすごく楽しかったですね。『仮面ライダー電王』(2007年)のイマジン(モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス)たちとの共演も嬉しかったです。普段からキカイノイドと接しているので、ぜんぜん違和感がなかったですし、お互いなじむのがとても早かった。デンライナーの車内ではリュウタロスと気が合って、2人でずっとイエイイエイ!なんて踊ったりアドリブでハチャメチャな動きをやらせてもらいました。小さいころテレビで観ていた『電王』の世界に撮影で入れたことは僕にとって貴重な体験となりました。

――映画のゲスト、物語のカギを握る謎の少年役・鈴木福さんの印象はいかがでしたか。

17歳とは思えないくらいしっかりしていて、僕も見習いたいと思いました。現場ではずっと目を輝かせていたくらい、スーパー戦隊と仮面ライダーへの愛情とリスペクトがすごかったです。

――歴代ヒーローが結集するクライマックスでは、介人と飛羽真の同時変身という見せ場がありますね。

介人と飛羽真が一緒に変身したのはあそこだけです。内藤さんの横に立ったときは「背が高いなあ」って思いました(笑)。『仮面ライダーセイバー』キャストのみなさんは長身の人が多いんですよね。台本では「みんな、いくぞ!」と歴代ヒーローに声をかけるのは飛羽真だけだったんですが、ゼンカイジャーとしてもここで何かを残しておきたくて、プロデューサーと監督にお願いして、介人と飛羽真が声をそろえて叫ぶようにしていただきました。

――歴代スーパー戦隊レッドと、歴代仮面ライダーが大集合した現場では、どんなことを思いましたか。

あれだけのヒーローがズラリと並んだら、もう何がなんだか、自分の頭の中で整理がつかないですね(笑)でも、歴代スーパーヒーローがビシッと得意のポーズを決めている画はカッコよかったですし、ゼンカイザーやセイバーがそれらの先頭に立たせてもらっているのも、嬉しいことだと思いました。記念作品に出演できて、よかったと感じられる瞬間でしたね。

――駒木根さんにとって、思い入れのある仮面ライダーはどれですか?

『仮面ライダーカブト』(2006年)や『仮面ライダー555(ファイズ)』(2003年)、『仮面ライダー龍騎』(2002年)、『仮面ライダーアギト』(2001年)に出会ったとき、めちゃめちゃテンション上がって、思わず近づいてじっと見てしまいました。やはり、幼いころにテレビや絵本で親しんでいたヒーローに再会すると、興奮します。

――最後に、映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』の公開を楽しみにしているファンの方たちにひとこと、メッセージをお願いします。

スーパー戦隊と仮面ライダーのダブルアニバーサリー映画ということで、ゼンカイザー/五色田介人としてはめちゃくちゃに暴れさせていただきました。今回の映画には、昔のヒーローから今のヒーローまで、50年にもわたって戦ってきたヒーローたちが結集しています。昔からスーパー戦隊や仮面ライダーを楽しんでいた方にも楽しんでいただけると思いますし、もちろん『機界戦隊ゼンカイジャー』『仮面ライダーセイバー』が大好きな子どもたちがワクワクするような内容です。スーパー戦隊と仮面ライダーの世界が混ざり合って、共に巨大な悪と戦うスケールの大きな“記念映画”を、ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しく思います!