阪急電鉄は2021年7月から2022年1月まで「コウペンちゃん」とのコラボレーション企画を実施し、その一環で7月14から装飾列車「コウペンちゃん号」を運行する。これに先立ち、7月13日に平井車庫で「コウペンちゃん号」の報道内覧会が行われた。

  • 阪急電鉄が「コウペンちゃん号」を公開。「みまもり駅員コウペンちゃん」も登場

2015(平成27)年以降、阪急電鉄はさまざまなキャラクターとのコラボレーション企画を実施している。今回はイラストレーター「るるてあ」さんがSNSに投稿したキャラクター「コウペンちゃん」とコラボ。「コウペンちゃん」は「出勤してえらい!」「朝起きてえらい!」など、「日々の出来事を応援し、どんなことでも肯定してくれるキャラクター」として人気を集めているという。

装飾列車「コウぺンちゃん号」は、神戸本線・宝塚本線・京都本線の各線で1編成ずつ、計3編成を運行。報道内覧会では、宝塚本線で運行される1000系(1013F編成)の「コウペンちゃん号」が公開された。

  • 宝塚本線の「コウペンちゃん号」は1000系(1013F編成)を使用

  • LED行先表示にも「コウペンちゃん」が表示される

  • 宝塚方の先頭車。ヘッドマークは宝塚方・大阪方でデザインが異なる

  • 宝塚本線の「コウペンちゃん号」では、車体側面に宝塚大劇場や箕面大滝が描かれた。側面の行先表示にも「コウペンちゃん」の姿が

各線とも両先頭車(1・8両目)に装飾を行うが、車体デザインは編成ごとに異なり、各線沿線の観光名所などが描かれている。今回公開された編成では、宝塚本線での運行ということもあり、宝塚大劇場や箕面大滝と「コウぺンちゃん」のイラストが車体に描かれた。

「コウペンちゃん号」でぜひ注目してほしいのが車体前面。阪急電鉄では初の試みとして、乗務員室に「コウペンちゃん」のぬいぐるみが添乗し、LED行先表示に「コウペンちゃん」のイラストが表示される。LED行先表示でのキャラクター表示は、1000系が持つLEDフルカラー表示の特性を生かすとともに、視認性も意識した。両先頭車に特製ヘッドマークも掲げられ、大阪梅田方・宝塚方で異なるデザインとなっている。

  • 中間車はドア横にステッカーを貼っている

  • 車内に掲出された水彩画タッチの中吊りポスター

  • 元気が出るドア横のポスター

車内も装飾され、「コウペンちゃん」たちが阪急電車で旅した思い出を日記調で描いた中吊りポスター(全9種)を掲載。水彩画タッチのイラストで、ほっこりした気分にさせてくれる。ドア横ポスター(全6種)は「コウペンちゃん」らしく、肯定的なメッセージで語りかける内容に。ポスターを見ながら、「今日も1日頑張ろう」という気持ちになるだろう。ドアにも「コウペンちゃん」のステッカー(全3種)が貼られている。

7月28日から販売開始する「コウペンちゃん」とのコラボグッズも車内に展示された。阪急電車に「コウペンちゃん」が乗った「ぬいぐるみティシュカバー」、シンプルであたたかみのあるデザインが特徴の「ランチトートバッグ」といった商品が並ぶ。コラボグッズは阪急電鉄グッズ公式オンラインショップ「HANKYU DENSHA SHOP」やカラーフィールドなどで販売される。今後、阪急駅ナカ、駅チカSHOPや沿線ホテルで「コウペンちゃんコラボFOODS」も楽しめるとのことで、こちらも注目したい。

今回の企画担当者である阪急電鉄都市交通事業本部えきまち事業部の前田真実氏によると、「コウペンちゃん」を選んだ理由として、明るいニュースが少ない中で癒しをもたらし、またなにかとほめてくれるキャラクターであることを挙げていた。

  • 7月28日から販売される「コウペンちゃん」とのコラボグッズ

  • 「コウペンちゃんコラボFOODS」の一部も展示

  • ドアに「コウペンちゃん」のステッカーが貼られている

「コウペンちゃん号」は2021年7月14日から2022年1月31日まで運行される予定。装飾列車の運行に続き、7月28日からオリジナルデザインの「阪急全線1日乗車券」やコラボレーショングッズが発売され、スタンプラリーも開催される。同じく7月28日から、蛍池駅で「コウペンちゃん」たちが登場する装飾を行い、駅全体を盛り上げるという。