Hey! Say! JUMPの有岡大貴が企画・プロデュース、舞台初単独主演を務めるナゾドキシアター『アシタを忘れないで』の公開ゲネプロが12日、東京グローブ座にて行われ、終了後に行われた取材会に、有岡、お笑いコンビ・かもめんたるの岩崎う大、謎解きクリエイターの松丸亮吾が出席した。

  • 左から岩崎う大、有岡大貴、松丸亮吾

同作は、「演劇」と「謎解き」を掛け合わせた観客参加型の謎解き演劇。観客は観劇しながら、主人公を悩ませ立ち止まらせる「謎」を共に解き、スマホやタブレットなどのツールを使って主演の有岡を手助けしていく。脚本を岩崎、物語のカギとなる「謎」を制作を松丸が担当。出演は、有岡のほかに、ジャニーズJr.の大東立樹と羽村仁成、さらに、佐野岳、福田転球が名を連ねる。

有岡は「今回、企画から参加させていただき、作品ができていくところを見ていたので、ようやく初日を迎えられるなって安心した気持ちです」と心境を告白。「きっかけは村上(信五)くんの舞台に参加させていただいていたときに、スタッフさんとお話する中で、劇場でスマホを使うことができる、というところからこの構想はスタートしました。本当に準備が大変だったなと感じているのは松丸くんとう大さんだと思います」と話した。

「謎」を制作した松丸は、「有岡くんの中で、謎解きが物語とうまく絡んでほしいってけっこう理想が高いんです。でもお願い上手で、『ここってもうちょっとできたりしないかな』って言われると、僕もう大さんもノーと言えない」と有岡のお願い上手ぶりを明かし、岩崎も「上手ですね」と同調。「ジャニーズみんな上手なんですか?」と尋ねると、有岡は「高圧的にお願いする人を見ているから、下からっていうのは意識しているかもしれないです」と冗談交じりのトークで笑いを誘った。

そして、岩崎は「1回書き終えて提出して僕的には満足だったんですけど、『ここらへんをもうちょっと濃くしていただきたい』と言われて。でも言ってくることがかなり正論だったので、これは聞かなきゃダメだし、純粋な目で言ってくるし、応えたいなという気持ちになりました。捨てられた生まれたばかりの子猫のような目でした」と有岡とのやりとりを述べ、松丸も「『もしよかったら……』って言う目が完全に捨て猫の目をしている」と笑った。

有岡は「何も意識していないので無意識に。お二方へのリスペクトの思いが強く表れたんじゃないか」と自己分析。岩崎は「確かにリスペクトしてくださっているのは感じているので、それを失いたくないという思いになる。それで頑張らなきゃという気持ちになる」と話した。

ちなみに、有岡がこだわったポイントは、「謎解きに触れていない、苦手な方にも、劇場に行ったことがないという方にも、どっちの方にも満足していただける作品になればと思いました」とのこと。

また、岩崎は「今日見たら、僕が机に向かって書いたときの自由に飛び回っている有岡さんそのまんまだったので、すごい感激して、ジャニーズの人すごいなと思ったし感動しました」と有岡を称賛。松丸も「本番を見たら、僕が予想していた以上に膨らませてくれていて本当に尊敬しています。プロデューサーとしても企画を考える人としても、とんでもない人と仕事したなって」と絶賛し、2人の言葉に有岡は恐縮していた。

同作は、7月12日~8月8日に東京グローブ座にて、8月11日~15日に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。