竹芝地区のウォーターフロント複合施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」(東京都港区)が、開業から約1年。見どころを巡ってきた。
ウォーターズ竹芝は、浜松町駅北口から徒歩6分。商業施設「アトレ竹芝」と「四季劇場」、ホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」を有する。タワー棟とシアター棟、テラスや大階段のある芝生の広場などからなる。東京湾の水辺と浜離宮恩賜庭園の緑を臨む開放感あふれるエリアだ。
船着場から東京湾へ
目の前にあるのは、「竹芝地区船着場」。浅草、両国、豊洲、お台場、葛西などを結ぶ定期船(大人400円〜1,200円)でクルージングが楽しめる。ナイトクルーズ船(3,000円)の運行も。
船着場の隣には、かつての江戸前の海の再生に向けて「竹芝干潟」を整備。毎月第2日曜日は「竹芝干潟オープンデイ」として環境学習イベント(要予約)も実施されている。
大人が楽しめる初の駅ソト「アトレ」
JR東日本グループの駅ビルとしておなじみの「アトレ」だが、アトレ竹芝は初の駅ソトの商業施設となる。
多彩なレストラン&カフェをはじめ、日本初のダイアログ・ミュージアム「対話の森」やデジタルスポーツシミュレーション「Digital Park LUXY」などのエンターテインメント、ライフスタイルショップまで大人が楽しめる個性豊かな26店舗がそろう。
劇団四季の専用劇場で観劇を
シアター棟2階には、世界最大規模の演劇集団「劇団四季」の専用劇場「JR東日本四季劇場[秋]」、シアター棟3階には「JR東日本四季劇場[春]」、別棟に「自由劇場」がある。
[春]では、ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』が6月24日から開幕、自由劇場ではファミリーミュージカル『はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~』を8月15日〜29日に上演、そして[秋]ではミュージカル『オペラ座の怪人』が2022年1月10日に千秋楽を迎える。
東京の"今"を発信するホテル「メズム東京」
タワー棟1階にエントランスがあるのは、ラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」。ホテルフロアは16~26階で、客室数265室(スイートルーム8室を含む)。"TOKYO WAVES"をコンセプトに、 絶えず変化する東京の"今"に根ざしたサービスやコンテンツを展開することによりゲストに新たな発見を提供するという。
「Exactly like nothing else(唯一無二)」のホテルとして、 マリオット・インターナショナルが展開する「オートグラフ コレクション ホテル」に加盟。 また、 『ミシュランガイド東京2021』に「極めて快適(Top class comfort)」を示す「4パビリオン」として掲載されている。
客室は、40~44m2の「チャプター1」及び「チャプター2」、95m2の「チャプター3 スイート」、そしてホテル最上階の26階に位置する180m2の最上級のラグジュアリー空間「チャプター4 スイート リュクス」でなど構成される。宿泊料金は1室5万円前後〜。付帯施設はレストラン「シェフズ・シアター」、バー&ラウンジ「ウィスク」、宴会場「ザ・バンケット」、プライベートサロン「クラブメズム」、フィットネス。
客室を見せてもらった。こちらが「チャプター2」。
バルコニーからは、浜離宮恩賜庭園や隅田川を眼下に見下ろせる。
こちらが「チャプター3 スイート」。東京の摩天楼と浜離宮恩賜庭園の緑、水辺が一望できる。刺激とくつろぎが共存した空間だ。
客室内には、日本のクラフトマンシップに通じる注目のブランド企業とのコラボレーションによるオリジナルアメニティとなる「THE BLEND」シリーズを用意。カシオ計算機の高機能デジタルピアノ「プリヴィア」を設置するなど、遊び心にあふれたアイテムをそろえている。
16階のバー&ラウンジ「ウィスク」(56席)は、芸術家のアトリエ(工房)がテーマ。新感覚アフタヌーンティー「アフタヌーン・エキシビジョン」が楽しめる。
7月1日〜10月29日には第3弾となる新作、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「最後の晩餐」の世界観を表現した「サパー(Supper)」(要予約/4,950円/15%のサービス料込み)を平日15食限定(14時~/15時~)で提供している。
イエス・キリストが12人の弟子と共に食卓を囲み、弟子の1人による裏切りを静かに予言する情景を、登場人物の生い立ちや縁のある地などにちなんだバラエティ豊かなスイーツ&セイボリー13種類とペアリングモクテルで表現している。
船で東京湾を巡る、都会的なグルメを堪能する、豊かな自然を臨む、最高峰の演劇に触れる、ラグジュアリーホテルでくつろぐ、などさまざまな楽しみ方ができるウォーターズ竹芝。きっと「東京にこんなところがあったのか」と驚かせてくれるスポットだ。