沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)へのキャストコメントが11日、届いた。

  • 菅田将暉

    菅田将暉

本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。

菅田が演じるゴウは、映画をこよなく愛し、映画監督になるという夢を追いかけ撮影所で奔走する熱い青年。全編を通してゴウの人生に訪れる“奇跡”が描かれるが、共演陣は菅田とゴウが重なっているように感じたようで、本作で菅田と初共演となる北川景子は「若いのに、すごく堂々としているし、物怖じもしないし、自分のスタイルを持っているから、ゴウちゃんの役ともご本人が通ずるところがあるのかなと思っています」と語る。

また、ゴウの撮影所仲間でもある心優しき撮影技師テラシン役を演じた野田洋次郎は「菅田くんはとても気を遣える人で、懐が深くて。本当に気持ちいい時間を過ごさせてくれました」と、まさに劇中のゴウさながらの様子であったことを明かした。

本作では“映画の神様”を信じ続け夢を追いかけたゴウの人生に訪れる“奇跡”が描かれるが、菅田自身も、ゴウと同じように夢を見て、“奇跡”を掴み取っている。同世代の俳優の活躍に夢を見て大手芸能事務所のオーディションを受け落選、同オーディションの翌年「第21回ジュノンスーパーボーイコンテスト」でファイナリストに選出されたことで芸能界の仲間入りを果たし、『仮面ライダーW』でシリーズ最年少16歳での主演に抜擢され、一気にスターへの階段を駆け上がっていった。過去に、菅田のドキュメンタリー番組『情熱大陸』を撮影した福田雄一監督も「菅田くんはとにかく真面目。若いのに遊びにも行かず、演技のことばかり考えている」と感心するほど深く作品と向き合い、日本映画界を牽引してきた松竹映画の100周年を背負う俳優にまで成長した。