――劇中のマコトも驚くほど“強くなった”カノンが、ついに仮面ライダーカノンスペクターに変身すると知ったとき、どう思われました?

台本を読んで、びっくりしましたね。マコトのセリフに「強くなったなカノン」というのがあるんですが、本当に強くなってるなって思いました(笑)。テレビシリーズをやっているときは、兄妹でいっしょに変身するなんて考えてもいなかったですから、今回実現して自分も素直に喜んでいました。美桜ちゃんはアクションもすごくうまくなっていて、やっぱりキラメイピンクをやっていた経験ってすごいんだなあって驚きましたね。

――『スペクター×ブレイズ』撮影現場の雰囲気はいかがでしたか。

『仮面ライダージオウ』のときに一回、ほんのわずかですが出演したんですけど、あのころとスタッフさんの顔ぶれも変わらず、アットホームであったかい空気のままでした。

――共演された仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎役・山口貴也さんの印象はどうでしょう。

テレビで観る倫太郎とぜんぜん印象が変わらなくて、すごく真面目な好青年という感じでした。撮影に入る前にご挨拶をしたら「先輩ライダーの演技を見て、勉強させていただきます」なんて言うから、いやいや、俺にはそんなに勉強するところなんてないよって返しましたけどね。でも僕たちがそうであったように、彼らも仮面ライダーの現場でいろんなことを教わって、俳優として鍛えられ、たくましくなっていくんだろうなと思います。

――倫太郎と行動を共にしていた須藤芽依役・川津明日香さんの、愛嬌満点のオーバーリアクションはどうでしたか。

初めてお会いしたんですけど、初めてじゃないような感覚のある、親しみやすい方でした。ちょっとお話をするだけで、場が明るくなるといいますか。『ゴースト』の世界にはあまり見ないような女性キャラクターだと思いました。たぶん現場でいちばんしっかりしてたんじゃないかな(笑)。

――タケル役の西銘駿さんとは、ラストシーンでの“再会”となりましたね。

本当に少しだけ共演がありました。現場で会うのはかなり久しぶりでしたけど、アイツ(西銘)は中身が何も変わってなかったですね。変わったのは髪の色くらいでした。いい意味でも悪い意味でも変わっておらず、よかったですよ。横で見ていたら面白いですが、ずっと一緒にいると疲れるという(笑)。でも久しぶりにタケルとマコトのやりとりができて、よかったですね。