「TOKYO MER」のリーダーという役どころでもあり、ドラマの現場においても“座長”という立ち位置。「バランスのいいリーダーを目指しているのですが、今は毎日が戦場のような感じで僕自身も余裕がないので、背中を見せるしかできていないかなと。もっと細やかにみんなをケアして、和やかな空気を作りつつ、背中を見せて引っ張っていけたらいいんですけどね、なかなか難しいです」と語る。

また、海外の紛争地を回っていた喜多見を演じるにあたって話を聞いた、国境なき医師団の先生の言葉も参考に。「医療のことはもちろんですが、チーム作りのことも伺ったんです。どういうリーダーが頼れるのかと聞いたら、医療現場において余裕を持って想定外のことにも対応できるような経験がある人と伺ったので、自分も撮影現場で何か起きてもなるべく冷静に対応できるよう頑張ろうと思っています」と明かした。

「TOKYO MER」のメンバーの一人で、喜多見とぶつかりながらも次第に共鳴していく音羽尚を演じる賀来賢人とは、NHK連続テレビ小説『花子とアン』以来の共演。「あまり同じシーンはなかったんですけど、その時の印象が“かっこいいのにふざけんぼ”でした(笑)。『写真を撮ろう』と言うと必ず変顔をしていて、まともな顔をしてくれることは一度もなかったので不思議な人だなぁと」と当時を振り返る。

そして、「今回もそんな感じですね。彼のほうが真面目で笑わないような役なんですけど、彼的にはそういう役をやっているときほどふざけたくなるらしいです(笑)」と変わらぬ茶目っ気がありながらも、「お芝居の時には冷静な印象もあります。僕は喜多見と一緒でちょっと熱くなってしまうというか、入り込んでしまうところがあるのですが、賀来くんは冷静に現場を見て、求められることを一番理解しているなと。そういうところは僕に足りないと思っているところなので、非常に助かっています」と冷静な一面もあると話した。

緊張感のある現場で日々撮影に挑んでいる鈴木だが、YouTubeでお笑いの動画を見てリフレッシュしているという。「いろんな方の動画を見るのが好きなんですけど、最近はレインボーさんをよく見ます。いろんな関係の男女のコントをされているのですが、どこからどこまでがアドリブか分からないような自然な感じでお芝居の勉強にもなりますし、単純にとても面白くてついつい見てしまいます」。

最後に視聴者に向けて、「第1話の冒頭から本作の世界観をわかっていただけると思います。事故現場では次から次へと処置をしなければいけない人がいて、その一連の流れが本当にスピーディーなんです。すごい集中力で臨んでいて緊迫感などもストレートに感じていただけると思うので、ぜひ体感していただければと思います」とメッセージを送った。

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