フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『ギヴン』(17日0:00配信スタート)の完成発表会が4日に行われれ、主演の鈴木仁、同じバンドメンバーを演じる、さなり、井之脇海、栁俊太郎が出席した。

  • (左から)栁俊太郎、鈴木仁、さなり、井之脇海

司会の立本信吾アナウンサーから「この作品への出演が決まってどんな気持ちでしたか?」と聞かれ、鈴木は「今回初めての単独主演ということで緊張もありましたし、喜びもありました。でもこのバンドがメインであることは変わりないので、まずは4人でひとつのグループを作っていきながら、この作品をよりよく盛り上げていけるように作っていければなと思いました。撮影中も楽しくて、皆でバンドの練習もして、良いものができたんじゃないかなと思っています」と回答。

さなりは「ドラマとか、俳優とか演じるのが初めて。何もわからなかったので大丈夫かな、と最初は不安が大きかったんですけど、現場の方々に支えてもらって楽しく撮影できたな、って思いました。全く素ではないですけど、真冬に共通している部分はあるので意識しながら演じました」。

井之脇は「友だちに男性が好きな男性がいて、2020年のステイホーム中に何を見たらいいかな?と話していたら『ギヴン見たらいいよ』と勧められて、原作もアニメも知っていたので今回お話をいただいて、すごく縁を感じて驚きました。まさか自分が秋彦役をやるとは驚きと不安を感じたのですが、このキャスト3人と一緒にやると聞いて、このメンバーとならいい青春感を出せるんじゃないかなと思いました」

そして、栁は「あまり見てる人がキュンキュンするような役ってやったことがなくて、今回やっと来たなと思ったら相手が海くん、っていう(笑)。でも違う形ですけど出演できて嬉しかったです」と話した。

原作やアニメのファンから、Twitterで「#ギヴンのここが好き」を募集し、多数寄せられた回答を集計してランキング形式で発表、それを元にまだ公開されていないドラマ本編映像やメイキング映像を見ながらキャスト4人でクロストークを展開した。

このランキング結果は、以下の通り。

1位:音楽への熱意・真冬の歌声
2位:キャラクター
3位:リアルな恋愛模様
4位:すべて!!
5位:青春

1位の「音楽への熱意・真冬の歌声」については、現場でのインタビューで栁が「さなりくんの歌声が楽しみ。発声練習みたいなのしてるだけで上手いもんね」とコメント。監督からも「プロが出ちゃうから、プロ出さなくていいから」と言われていたさなりは、「自分ではわからないですけど、それはそれで嬉しかったです(笑)。歌が最大の見どころということもわかっているので、不安とプレッシャーがありましたが、プロとしてやっているので、見せられるところは見せていかなきゃと思いつつ、頑張ろうと思って、しっかり歌いました」と振り返った。

ライブシーンの撮影でさなりの歌声を聞いた栁は「歌声、素晴らしかったです。ライブシーンでマイク通して聴いた歌声は感動しました」、井之脇も「それまでは違う方の声で練習していたので、真冬としてのさなりさんの歌声を聞いて、一段ギアが上がったと言いますか、鳥肌が立ったのを覚えています」と絶賛した。

そして、ギターはプロ級の腕前という役を演じる鈴木のVTRでは「今日渡されて明日までにやるんですよ」と無茶ぶりされている様子が流れ、音楽監修・楽器指導のRandee氏も「めちゃめちゃ練習してくれたので、苦戦はしているんですけど、次会った時にはできているみたいな。1回教えたらやってきてくれる、結構負けず嫌いなところもあると思うので」と絶賛。

鈴木は「立夏のギターのレベルは抜けていないといけないし、ただ弾くだけじゃなくて見え方も気にしていかないといけないので…。ギターはほぼ初心者だったので、基礎から教えてもらって、でも基礎だけずっとやっていても完成しないので、途中からはレベルを飛ばしてもらって、Randeeさんの手元の動画を見ながら、ほぼ指の体操をずっとしている感じでした」と、当時の苦労を明かした。

一番練習の回数が多かったのは井之脇。「みんなは2~3回、僕だけ4~5回練習できた。最初はひとりで孤独な練習だったんですけど、1回仁くんと栁くんとはスタジオで練習することがあって、青春だなって。スタジオに行くと、仁くんが最初に入っていて僕が2番目に行ったら、受付の方が『バンドメンバー先に入られてますよ』と言われて、バンドだと思われていてめちゃめちゃうれしかったです」という。

最後に、鈴木から視聴者へ「キャストスタッフ全員で良いものを作り上げようと、原作のファンの方に認めてもらえるよう今編集作業をしているところだと思います。とにかくいろんな人に届けられたらなと思いますし、音楽の力でつながった4人の感覚的なつながりだったり、会話ではなく違うものでの繋がりが大切になっている作品なので、そういうところも味わいながら、日常生活に置き換えて楽しんでもらえたらなと思います。一生懸命バンドやってます、お楽しみに」と呼びかけた。