小学館は6月28日、書籍『どうせ社会は変えられないなんてだれが言った? ベーシックサービスという革命』を発売した。著者は慶應義塾大学経済学部教授の井手英策氏。価格は1,430円。

  • 『どうせ社会は変えられないなんてだれが言った? ベーシックサービスという革命』表紙

本書の著者は2018年、「医療、介護、教育、障がい者福祉のすべてが無償。貯蓄ゼロでも不安ゼロな社会」を実現するための方法<ベーシックサービス>を発表。消費税16%増税の必要性に切り込み、賛否両論を巻き起こした。

本書は、当時の発表をよりわかりやすくした入門書にして決定版。なぜ忌み嫌われる「消費税増税」が「格差なき社会」につながるのかを解説する。また、YouTubeなどで話題のMMTや、ベーシックインカムとの違いも明らかにする。

内容は、「序章:不条理に怒りを!」「第1章:政治に負けて生まれたベーシックサービス」「第2章:私の幸せとあなたの幸せをひとつに」「第3章:できる大改革 できない大改革」「第4章:新型コロナウイルスが教えてくれたこと」「第5章:ベーシックサービス、その先へ」。

著者の井手英策氏は1972年、福岡県久留米市生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。日本銀行金融研究所、東北学院大学、横浜国立大学を経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政社会学。著書に『幸福の増税論――財政はだれのために』(岩波書店)などがある。